第54回(札幌)Aro/Ace交流会議事録
2022年9月19日に札幌で開催された「にじいろ学校主催 第54回Aro/Ace交流会」の議事録、そして参加者の一人、ライターの雁屋優による感想と考察です。
この記事で扱っているのは9月19日に参加されたAro/Aceの方のお話であり、Aro/Aceのすべてを示しているわけではありません。
※Aro/Ace交流会でよく出る話題の「Aro/Ace調査2020」の結果をまとめた記事はこちら
ぜひ合わせてご覧ください。
議事録
自認のきっかけ
- 婚活
- 友人からの告白
婚活(パートナー探し)
- 友情結婚専門の結婚相談所が存在するけど、子ども欲しい人でないと難しい……
- Aro/Ace交流会でパートナーを求めるAro/Aceの方々がマッチングすることもある
推しの話(芸能人、声優の楽しみ方)
- 推しの話は楽しい
- 推しに認知されたい/されたくない
- 俳優ならば演技力、声優ならば声の演技力といったように、その人が商品にしているものをしっかり見たい
コミュニティ
- LGBTQのコミュニティの中でも、Aro/Aceは肩身が狭い部分がある
- バーではないコミュニティが必要
- コミュニティに行くのは勇気がいる
- 性的な話が当たり前だとAro/Aceにはつらいときもある
Aro/Aceとルッキズム
- 「顔がいいから許される」がわからない
- 顔があまりにも重視されすぎているのではないか
東京に住む?
- 選択肢も増えるし、東京に住みたい気持ちはある
- 仕事、友人、家族が札幌にいるので、東京に住もうとまでは思わない
やはり必要なのはお金
- 緊急連絡先問題、老後の不安など、Aro/Aceの不安は割とお金で解決できる
- NISAやiDeCoなど、堅実にお金を貯める方法を考えたい
海外のAro/Ace事情
- 海外ではやはりペア文化が強いので、他のセクマイより肩身が狭いと聞く
- アロマンティックとアセクシュアルは完全に別のコミュニティとされることもある
- Aro/Aceなのを「日本人はシャイだから」と納得されることもある
雁屋優の感想と考察
オンラインでは交流会に参加したことはあるもの、リアルでは交流会に参加したことはなかったので、かなり緊張しながら参加しました。
非常に和やかな雰囲気で、人見知りの私も安心して話せました。
久しぶりに楽しく人と話したので、帰宅後には喉が枯れていました(笑)。
Aro/Ace独特の問題(海外での扱われ方やLGBTQコミュニティでの様子など)もあれば、Aro/Aceではなくても起こりうる問題(緊急連絡先問題や老後の不安など)もありました。
Aro/Aceの人々で考えていきたいこと、Aro/Aceではない人々も巻きこんで考えていきたいこと、両方ある印象でした。
説明しなくても感覚が近かったり一致したりする、この安心感は普段の生活では得難いものでした。
東京と地方といった話が出るのは地方開催ならでは、かもしれません。
この交流会に参加して考えたことを整理したら、数本記事ができそうです。
それに、札幌にも自分と似た人がいるんだと知ることで、札幌の街が少し優しい街に見えてきた気がします。
Aro/Aceの私に最適の環境とは、とこれからも考えていきます。
開催、ありがとうございました。