第33回Aro/Ace交流会「友情結婚の部」議事録
こちらのは
という方向けに開催された交流会の議事録です。
また、今回出たテーマについて、2020年に行われたAro/Aceコミュニティ調査「Aro/Ace調査2020」の結果をまとめたページは→
トークテーマに関するAro/Ace調査2020の結果まとめ - にじいろ日誌
になります。
- イベント参加を決めた理由は?
- どんな結婚、パートナー関係が理想?
- 誰かと同棲できる?
- 子ども欲しい?
- 結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- 周りにカミングアウトしてる?
- 推しっている?
- 恋愛感情についてどう思っている?
- 今ある悩み
- 恋愛、性的な話を振られたら?
- 老後についてどう考えている?
- 共有した情報
イベント参加を決めた理由は?
- 「なぜ友情結婚したいのか?その手段は?」を他の参加者に聞いてみたかった
- 恋愛結婚が多いので、同じような感覚を持っている人と会って話してみたかった
- 友情結婚に興味があった。したいと思っている仲間と話したかった
どんな結婚、パートナー関係が理想?
- 男性との法律婚は望んでいない。緊急連絡先。倒れた時に、病院に来てくれる人がいるといいなと思う
- 子供が欲しい。妻とか彼女という関係は必要ではない。普通の友情を超えた関係、長きにわたる関係性。
- 同性婚が理想。生活上のメリットがあれば、いい、友情はなくてもいい。利害の一致婚。
- 同年代結婚している、羨ましいというか反応してしまう。恋愛なしで結婚という感じになるといいなあ可能性
- 同性婚が認められれば同性でもいい
- 可能なら別居婚を希望したい
- 制度に縛られなくてもしっかりとした絆がある状態に憧れる
- 友達とは違って特別な存在の方と一緒にいたい
- 性行為をしないのであれば、自分に恋愛感情が向いていても気にしない
- 信頼関係があり、日常を一緒にできる人
- 残りの何十年を独りで過ごすのはきつい。共同体があれば、結婚という形でなくてもいい
- Aro/Ace用のシェアハウスとかできたら入居したい
- 生まれ持ったもの、場所ではなく、自分で選んだ場所が欲しい
- 特定の誰かとの一対一の関係ではなく、複数人で地域コミュニティみたいなものが築けたらいいなと思っている
- 定期的に集まって近状報告をできるようなグループがあればいい
- Aro/Aceのコレクティブハウスやシェアハウスがあったら嬉しい
- 老後のことを考えると、助け合えるようなパートナーがいるといいなとは思う
- 自分一人で生きていくことに不安があるので、助けてくれるようなパートナーがいたらいいなとは思うけど、自分が相手を助けられる自信がないので、パートナーではなく、公共の支援制度やお金を払ってサービスを利用する方が気が楽
- 「お互いを最優先にするべき」という考え方は疑問を覚える
- 恋愛感情はないが憧れがある、家庭を持ちたい
- 人間性が尊敬できるよな人と出会えたら嬉しいなと思う
- 信頼関係というよりは、仕事や金銭的な安定・自立面が気になる
- 性行為や性別など性を介さない関係が理想
誰かと同棲できる?
- 無理だと思う。同じマンションの隣とか上下の部屋でもしんどい。徒歩5分くらいの距離感が理想。
- 同じ家でも一人の空間が確保されているなら大丈夫。
- 妹とならできる。他の人だとわからない。
- 自分の部屋がある場合は同棲できる
- プライベートな空間が確保されているなら可能
- 信頼している人なら同じ部屋でも大丈夫だと思っている
子ども欲しい?
- 命のリレーを止めてしまうのはちょっと・・・と考えてしまう
- なるべく養子でもいい、もっと大変な世の中になるのだから、だったら今の命をつないであげたい。
- 欲しい、自分のためだけではなく守るべき存在のため生きたい
- 自分でコントロールできない要素が入ってくるのが厳しいなぁと思ってしまうので、今は考えられない。
- 育てたい願望はあるので、友情結婚がしたいと思っている
- 子どもを育てること、幸せにできるかわからない
- 短期養子には興味がある
- 自分の子どもが欲しい
- 子どもは欲しいけれど、行為に抵抗があるので自分で出産するのは難しいと思う
結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- ある。趣味に忙しいキャラで乗り過ごしている。
- 家族と交流しないようにしているので、家族からの圧はない。
- 30代になって親の圧は無くなったが、友達がどんどん結婚していって疎外感を感じている
- 特定の誰かからといより「結婚しなければいけない」という社会的常識のようなものの圧を感じてしまう
- あまり感じていない、親からも自由に生きればいいと言われている
- 直接は言われないが「〇〇ちゃん結婚したらしいよ」と言われると辛くなる
- 親から「いい人できないの?」と会うたびに言われる。心配してくれているんだとは思うけど・・
- お見合い的なものを用意されそうになったことがある
周りにカミングアウトしてる?
- 「そういう話嫌いだから、言わないで。」と相手が信頼ができていれば、話をしている。
- 家族にはなんとなく言っている
- 「結婚は無理だと思う」とは、親に話はしている。
- Twitterの趣味アカでツイートしているくらい
- これからも仲良くしていたい人には言いたい。それで離れていく人はそれまでの関係だと思うようにしている。
- 理解してくれそうな人にはお話ししている
推しっている?
- 推しに対する感情がわからない。
- ただその子が元気にやっていれば、、、という推し。幸せになってほしい。私はそこにいたくはない。
- 「推しからは絶対に恋愛感情を向けられることはない」という安心感で全力で好きだと伝えられる
恋愛感情についてどう思っている?
- 恋愛に憧れがある。試しに付き合ったが、好きだと言われても・・・と思ってしまった
- 自分に関わらないのであれば、恋愛は自由にしてくださいって感じ
- 自分は持ちたくないので「みんな代わりにやってくれてありがとう」という気持ち
今ある悩み
- Aro/Aceのロールモデルがいない。50、60どうやって生きていったんだろう、人生迷子。
- 友情結婚を実施している人の体験談も少なく、何十年後にどうなったかなどの情報が日本ではまだまだ少ない
- 相手からの感情が、恋愛的なのかどうか不安。どうやって見分けるのかわからない
- 「この人だったら、友情結婚アリかな?」「人として好ましい」という感覚を抱く相手はいるが、そこから先にどう進んだらいいかわからない
- いわゆる「フラグ」ってやつに気づけなくて相手に恋愛感情があると勘違いさせてしまう
恋愛、性的な話を振られたら?
- 惚気がだめ、この人のことが好きだというのは大丈夫だが、こんなに愛されているアピールはきつい。
- 恋愛に注がれるエネルギーが大きくてビックリする、
- 自分のその時の気分によってはカップルを見るのも苦手
老後についてどう考えている?
- 老後は、テクノロジーが進化して今とは全く違った老後の生活が確立されている気がするから、今のところあまり深くは考えていない。とりあえずお金貯めてる
- 遺書やエンディングノートみたいなものを書くことを検討している
- 一人っ子だから、親の介護など自分でやらないとならないのかという不安
共有した情報
LGBTQの多様性(音声文章とスライド画像版)
TRP2021 オンライン企画「LGBTQの今を知る15選」
LGBTQの多様性(スライド画像版)
音声「みなさんこんにちは。NPO法人にじいろ学校の今徳と申します。
本日はLGBTQの多様性というテーマについてお話をさせていただきます。よろしくお願い致します。」
音声「まずは、私が所属している団体にじいろ学校についてお話させていただきます。
にじいろ学校は2015年にセクシャルマイノリティが気軽にアクセスできるということを目的に吉祥寺の雑貨店としてスタートしました。
吉祥寺の雑貨店では月に1回セクシャルマイノリティに関する交流会を行っておりました。
こちらの場所は雑貨店というハードルの低さもあり、自分はセクシャルマイノリティか分からないという人や、LGBTに含まれないセクシャリティ当事者の方に多くご利用いただいておりました。
そのことから、もっとセクシャリティに関する活動をやっていきたいという思いで、2016年にNPO法人にじいろ学校を設立致しました。
設立後は当時、支援がなかったり、コミュニティや交流会が少なかったLGBTに含まれないセクシャルマイノリティの中でもパンセクシャル、Xジェンダー、アセクシュアル、まだ悩んでいる方や決めていないという方の交流会を開催していました。
その中でも一番反響のあったアセクシュアルというセクシャルマイノリティの活動を現在メインで行っております。」
音声「東京レインボープライドさんの方では2016年から4度に渡りパレードでのフロート、ブースの出展、またレインボーウィークでのイベントの参加などをさせていただいております。」
音声「続いて今回お話させていただくテーマについてです。
まず1つ目、 L/G/B/T以外のセクシャルマイノリティについて
2つ目、 他者に恋愛的/性的に惹かれない「アロマンティック/アセクシュアル」について
3つ目、 LGBTQコミュニティについて
以上3つのテーマでお話させていただきたいと思います。よろしくお願い致します。」
音声「まずは、L/G/B/T以外のセクシャルマイノリティの割合についてです。
こちらは2020年に行われた調査の結果です。こちらの調査から数値の差ということではなく、LGBTQの中にはL/G/B/Tだけではなく、様々なセクシャリティを自認している人がいることをぜひ知っていただきたいです。」
音声「そしてこちらは、それそれのセクシャリティを聞いたことがあるか、意味を知っているかの回答になります。
LGBTは言葉を聞いたことがある人がどれも90%を超えています。これはLGBTに関わる活動を行っている方や、当事者の方が今まで必死で声を上げて下さった結果だと思います。本当に感謝尊敬しております。
ただ、一方でLGBT以外のセクシャルマイノリティについては聞いたことがない人が、ほぼ70%以上超えと、まだまだ知られていないことが分かります。
ただ、認知度を上げればいいということではありませんが、現在何で周りと違うんだろうと悩んでいる方にこういうセクシャリティがあるよと、あなただけじゃないんだよと届けるためにセクシャルマイノリティの認知度を上げることは一つ大切な一歩だと思います。」
音声「続いて、セクシャリティの定義についてです。
こちらは、LGBT以外のセクシャルマイノリティとして語られることが多いセクシャリティになります。なお、定義や表記については個人や団体によって使っている定義や表記が違ったり時代によって変わっていくということもございます。こちらは、あくまで現在、にじいろ学校が使用している定義になりますのでご了承下さい。
まずは、Xジェンダー、こちらは、性自認が男女どちらかだけに当てはまらない人を指します。
パンセクシャル、全ての性別に恋愛、性的に惹かれる人を指します。
アセクシュアル、こちらはAセクシャル、Aセクシュアルなどと表記することもありますが、いずれも同じ意味になります。こちらは、他者に性的に惹かれない人を指します。
クエスチョニング、こちらは性自認または、恋愛指向、性的指向等が決まっていない、または、決めていない人を指す言葉です。
もちろんこれらだけでなく、他にも多くのセクシャルマイノリティが存在します。」
音声「続いて、性自認の多様性についてお話させていただきます。
こちらの表は、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020の調査において、【出生時の性別と、現在自分が捉えている性別が「一致」していると思いますか】という設問に対して、「思わない」「わからない」を選択した人の現在自分の性別をどのように捉えていますかという質問に対する回答をあらわした表になります。
こちらの調査の回答が現在、エックスジェンダーやトランスジェンダーを自認している方に限っていないことや、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査という一部コミュニティ向けの回答のため、この数値は一般化できないものであると考えられますが、ここから自己の性別の捉え方も多様であると推察できると思います。」
音声「続いて、DSDs(体の性の様々な発達)についてお話させていただきます。
DSDsとは、体の性の発達が、「これが男性の体のはず・女性の体のはず」という固定観念とは、生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態の総称になります。
なお、性分化疾患やインターセックスという用語は両方とも「男でも女でもない」という偏見が強いため、現在ではDSDs(体の性の様々な発達)と呼ばれることが多くなっております。」
音声「DSDsとは、セクシャルマイノリティとは異なるものになりますが、「LGBTQI」という表記の問題点についてお話させて頂きたく今回ご紹介させていただきました。
LGBTQと「インターセックス」の頭文字である「I」を合わせた表記、「LGBTQI」も存在していますが、「LGBTQ」と「DSDs」は異なるものであるため、「LGBTQI」という表記ではDSDsもLGBTQと同じセクシャルマイノリティの一種であると誤解を生む可能性があるため、使用を避ける必要があります。
また、インタセックスという言葉もLGBTQではよく耳にする言葉かと思いますが、こちらの言葉も、当事者の間ではあまり使われておらず、いい印象を与える言葉ではない、誤解や偏見をうみやすい言葉であることから、あまり使用されないことを望む当事者の声が多いです。
「DSDs」は性自認や恋愛、性的指向とは関係ないためセクシャルマイノリティには含まれませんが、DSDsの人々の中にもLGBTQの人はいるということ、また性自認や恋愛性的指向だけでなく、男性にも女性にも生まれつき体つきの性の多様性が存在することも知って頂きたいです。」
音声「続いて、ポリアモリーについてです。ポリアモリーとは関係性指向のひとつになります。関係者全員の合意のうえで、複数のパートナー同士が親密な恋愛関係を結ぶというライフスタイルです。全員の合意がある点において、浮気または不倫とは異なります。
対義語はモノガミー、1対1で恋愛関係を結ぶ関係性指向のことです。
ポリアモリーもセクシャルマイノリティとは少し異なりますが、LGBTQの中にもポリアモリーを実践している人もおります。」
音声「「DSDs」と「ポリアモリー」について詳しく知りたい場合は、下記のサイト、または、団体様の方、ぜひご活用なさって下さい。」
音声「これまでのお話で、L/G/B/Tに含まれないセクシャリティも存在していること、
LGBTQのような性自認、恋愛/性的指向の多様性だけではなく、体や関係性指向にも多様性が存在していることを知っていただけたらと思います。」
音声「まず、「恋愛指向」と「性的指向」についてお話をさせていただきます。
こちらで使う指向という言葉、指が向くと書いて、自然と指が向く方などという意味で使われております。
恋愛指向は、恋愛感情を抱く性別などを表す言葉として使っております。
性的指向は、性的に惹かれる性別などを表す言葉として使っております。
恋愛指向と性的指向が必ずしも一致しないということをまずは知って頂きたいです。
例えば、恋愛指向は男性女性どちらにも向くが、性的指向は女性のみという性的指向と恋愛指向が一致しないという方もいらっしゃいますし、
または、片方はあるがどちらかがない、または、どちらもないというセクシャリティも存在しております。
この恋愛指向、性的指向が必ずしも同じ性別に向くとは限らないということや、どちらも必ずしもみんながもっているものではない、同じものでなく別々のものであるということ、この2つを切り離して考えることは、LGBTQの多様性を理解する上でとても重要なものであると言えます。」
音声「続いて、「アロマンティック/アセクシュアル」についてお話させていただきます。
こちらの表における横側の表記、他社に性的に惹かれる・惹かれないというところです。
他者に性的に惹かれるとは、他者に性的な魅力を感じ、かつその人と性的な行為をしたいと思うことを他者に性的に惹かれることと定義しております。他者に性的に惹かれない人をアセクシュアルと定義しております。
また、縦の他者に恋愛感情を抱く、抱かないの部分についてです。他者に恋愛感情を抱かない人をアロマンティックと定義しております。
そして、他者に性的に惹かれない、恋愛感情も抱かない人をアロマンティック・アセクシュアルと呼びます。
他者に恋愛感情を抱く、性的に惹かれない人を、ロマンティック・アセクシュアルといいます。日本ではノンセクシュアルという言葉で表されることが多いです。
他者に恋愛感情は抱かない、他者に性的には惹かれる人をアロマンティック・セクシュアルといいます。」
音声「続いて、Aro/Ace(アロエース)についてお話させていただきます。
先ほど説明させていただきました、他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックと周辺にあるいくつかのセクシャリティを合わせて、Aro
他者に性的に惹かれないアセクシュアルとその他周辺のセクシャリティを合わせて、Ace
これらを「Aro/Ace(アロエース)」と総称しております。
その中でも「アセクシュアル/アロマンティック周辺のセクシャリティ」というものには、
・信頼関係がある相手にのみ惹かれる「デミロマンティク/デミセクシュアル」
・また、自分が恋愛的・性的に相手に惹かれはするが、同じ感情を返して欲しいと思わない「リスロマンティック/リスセクシュアル」
・そして、恋愛的もしくは性的に惹かれることと惹かれないことの間にある「グレイロマンティク/グレイセクシュアル」
…など様々なセクシャリティが存在しております。」
音声「続いて、Aro/Aceの多様性についてお話させて頂きます。
こちらの表は、先ほどもありました、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020という調査の中での一部質問の回答になります。
結婚・同性婚などの法律婚を望みますか。過去に恋人関係になった人は何人いますか。
そして、自分に“性欲”があると思いますか、こちらの質問はアセクシュアル自認を選択した人の回答のみを抜き出しております。
Aro/Aceという1つのコミュニティの中にも、交際経験があるないだったり、結婚を望む望まない、性欲があるないと感じるなど、様々な人が存在しており、Aro/Aceとはこういうものだと一概には簡単にはくくれない、ということが分かると思います。
Aro/Aceという1つのコミュニティの中でも。考え方、ライフスタイルなど多様であり、
アセクシュアルという1つのセクシャリティの中でも、その状態・状況などは人により様々であるということが分かると思います。」
音声「現在、LGBTQコミュニティや団体などは多く存在していますが、そういった場所でも自分に「居場所がない」と感じる当事者もいらっしゃいます。当団体に届いた意見を一部ご紹介させていただきます。
LGBTQコミュニティにおいて、恋愛/性的に惹かれることが前提であり、そうではない自分は肩身の狭い思いをした
セクシャルマイノリティに関するイベント会場でのアンケートに選択肢が、L/G/B/Tの4つしかなかった
LGBTに関する交流会に行った際に、「どうせ異性を選ぶんでしょ」と言われてしまい、バイセクシャルの自分の居場所がないと感じた
また、レインボーパレードの最中に他の参加者から「恋愛できないなんてかわいそう」と言われた
自分がセクシュアルマイノリティ当事者であるとはっきりと自認していないので、自分が参加しても良いのか、参加したくても躊躇ってしまう
自分が2つのセクシャリティを自認していることを想定されていないため少し悲しい思いをした
など、一部の意見にはなりますが、こうした意見を持つ当事者の方もいるということを知っていただけたらと思います。」
音声「では、全てのLGBTQ当事者の方が居心地が良いと思える場所になるため、
LGBTQコミュニティに望むことというお話をさせて頂きます。
様々なセクシャリティや、同じセクシャリティの中にも多様性が存在することを知っていただきたいです。
恋愛指向と性的指向を切り離したものとして考えている人もいる、ということを知っていただきたいです。
また、「もしかしたら自分はそうかも?」と思う人や「とりあえず話を聞いてみたい」と思う人でも、アクセスしやすい場所であってほしい
また、全てのセクシャルマイノリティの方が参加しやすく、否定されない場であってほしいということを願います。」
音声「LGBTQコミュニティに求められる多様性とは
なるべく多くの当事者の意見を聞き、できる範囲で取り入れること
そして「レインボー」という1つの単色ではなく一人一人に色があるという認識を持つことそれらを常に忘れず、否定しないことが多様性であると思います。」
音声「もちろんLGBTQの全てのことを知り、理解したり、配慮したりというのは難しいと思いますが、それでも「LGBTQ」コミュニティであるならば、なるべく多くの人が参加しやすく、
否定されない場所であってほしいと願います。」
音声「最後ににじいろ学校から皆様へ伝えたいこと、お話させて頂きます。」
音声「お伝えしたいこと
まず、1つ目です。セクシャリティを「自認する」というのは個人の自由であるということです。
そのセクシャリティを自認することで自分が楽になったり、今抱えている苦しみが少しでも軽減されたりするなら、そのセクシャリティのラベルを選択するのは個人の自由であるということです。
「今、このとき」そうだと感じるなら、その自認を選ぶこと、また選ばないことも自由。のちのちに違うと思ったら、またそのときにラベルを選択し直せば良いと、私たちにじいろ学校は考えます。
ただ、治療を行う場合、意図しない場で流布されてしまう危険がある等の場合には、慎重になることもまた1つ必要になってくると思います。」
音声「続いて、LGBTQコミュニティに属すること、サービスや制度を利用することも個人の自由であるということです。
現在、多くのLGBTQ向け団体・コミュニティやサービス、制度などが存在しております。
それらを利用することや、コミュニティに属することなども全て個人の自由であると思います。
もし興味があったら、もしくは助けを必要としているなら、ぜひ自分に合うものを探してみてください。ただ、LGBTQ当事者であるなら必ずしも、コミュニティに属したり利用しなくてはならないというものでもないと思います。
そして最後に、自分以外のセクシャリティ、それに基づく考えや価値観を「否定をしない」ということです。
繰り返しお話ししたように、多様なセクシャリティが存在し、人によって考え方や望むライフスタイルというものは異なります。
もし自分の考え、価値観と違っても、相手には相手の生き方があります。「否定しないこと」を心に留め置いてください。」
「もっと知りたい方へ」
音声「今回、こちらご覧いただき、もっとLGBTQやセクシャルマイノリティについてもっと知りたい方へおすすめの書籍をご紹介させていただきます。『13歳から知っておきたいLGBT+』という本になります。
グラフやイラストを使って恋愛、性的指向やジェンダーのスペクトラムについてわかりやすく解説している書籍になります。
セクシャルマイノリティ当事者の話も多く掲載されておりますので、ぜひ興味がある方はご覧下さい。」
「こちらは今回、資料を作るにあたり、参考にさせて頂いた調査や書籍となります。
どれも詳しく解説されているものになりますので、ぜひ、こちらも合わせてご覧下さい。
こちらの一番下のAro/Ace調査2020というものでは、5月5日にAro/Aceを調査する方法とその意味というオンラインパネルディスカッションを開催させていただきます。Aro/Aceについて詳しく知りたいという方は、こちらぜひご覧下さい。
詳細は東京レインボープライドのレインボーウィークのページに紹介してありますので、ご確認下さい。」
「ここまでご清聴いただきありがとうございます。
にじいろ学校は現在6年目でして、団体としてはまだまだなところがあり、また私自身、このように大勢の方に向けてお話するという機会があまりなく、なかなか慣れていないということもあり、聞きづらい部分もあったかと思います。
また今回の動画でここがひっかかるなというものや、こんな話も聞きたかったというご意見ご感想などあると思いますので、もしございましたら、ぜひにじいろ学校のホームページのお問い合わせから送って下さると幸いです。
今回20分という短い時間でLGBTQの多様性というお話を全て伝えきれるとは思っておりませんし、また、これはあくまで一団体の目線、意見に過ぎないものになっております。
ですが、この銅動画をきっかけに、もしかしたら自分はこれかなだったり、ここはもっと知ってみないと思ってもらえるような入り口にようになっていただけたらとても嬉しいです以上で今回のお話は終わりです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。それでは、にじいろ学校でした。」
LGBTQの多様性(音声文章とスライド文章版)
TRP2021 オンライン企画「LGBTQの今を知る15選」
テーマ LGBTQの多様性
スライド画像&音声 文章版
- タイトル:LGBTQの多様性 NPO法人にじいろ学校
- タイトル:① LGBT以外のセクシャルマイノリティについて
- タイトル:② 他者に恋愛的/性的に惹かれない 「アロマンティック/アセクシュアル」について
- タイトル:③ LGBTQコミュニティについて
- タイトル:最後に
- タイトル:もっと知りたい方へ
【スライド1】
タイトル:LGBTQの多様性 NPO法人にじいろ学校
音声「みなさんこんにちは。NPO法人にじいろ学校の今徳と申します。
本日はLGBTQの多様性というテーマについてお話をさせていただきます。よろしくお願い致します。」
【スライド2】
タイトル:にじいろ学校について
本文:2015年 セクシャルマイノリティに気軽にアクセスできることを目的に、吉祥寺にレインボーカラーの作品を扱う雑貨店「にじいろ小町」をオープン。月に一度の交流会の開催も行う
2016年 「全てのセクシャルマイノリティに居場所とコミュニティを」という理念のもと、NPO法人にじいろ学校を設立
設立後 パンセクシュアル、Xジェンダー、アセクシュアルなどの交流会を開催し、
その中でも一番反響のあったアセクシュアルについての活動をメインに行う
音声
「まずは、私が所属している団体にじいろ学校についてお話させていただきます。
にじいろ学校は2015年にセクシャルマイノリティが気軽にアクセスできるということを目的に吉祥寺の雑貨店としてスタートしました。吉祥寺の雑貨店では月に1回セクシャルマイノリティに関する交流会を行っておりました。こちらの場所で雑貨店というハードルの低さもあり、自分はセクシャルマイノリティか分からないという人や、LGBTに含まれないセクシャリティ当事者の方に多くご利用いただいておりました。そのことから、もっとセクシャリティに関する活動をやっていきたいという思いで、2016年にNPO法人にじいろ学校を設立致しました。設立後は当時、支援がなかったり、コミュニティや交流会が少なかったLGBTに含まれないセクシャルマイノリティの中でもパンセクシャル、エックスジェンダー、アセクシュアル、まだ悩んでいる方や決めていないという方の交流会を開催していました。その中でも一番反響のあったアセクシュアルというセクシャルマイノリティの活動を現在メインで行っております。」
【スライド3】
タイトル:東京レインボープライドでの活動
本文:2016年 全てのセクマイ当事者や関心がある人に向けたフロート
2017年 LGBT以外のセクマイをアピールするためのフロート
2018年 アセクシュアルをアピールするためのフロート
2019年 LGBT以外のセクマイをアピールするためのフロート
音声「東京レインボープライドさんの方では2016年から4度に渡りパレードでのフロート、ブースの出展、またレインボーウィークでのイベントの参加などをさせていただいております。」
【スライド4】
タイトル:今回のテーマ
本文:① LGBT以外のセクシャルマイノリティについて
② 他者に恋愛的/性的に惹かれない 「アロマンティック/アセクシュアル」について
③ LGBTQコミュニティについて
音声「続いて今回お話させていただくテーマについてです。
まず1つ目、 L/G/B/T以外のセクシャルマイノリティについて
2つ目、 他者に恋愛的/性的に惹かれない「アロマンティック/アセクシュアル」について
3つ目、 LGBTQコミュニティについて
以上3つのテーマでお話させていただきたいと思います。よろしくお願い致します。」
【スライド5】
タイトル:① LGBT以外のセクシャルマイノリティについて
音声「① LGBT以外のセクシャルマイノリティについて」
【スライド6】
タイトル:LGBT以外のセクシャルマイノリティの割合について
本文:LGBTQの中にはLGBTだけではなく、様々なセクシャリティを自認している人がいる
出典:電通ダイバーシティ・ラボ「事前スクリーニング調査概要」電通ダイバーシティ・ラボ「電通LGBTQ+調査2020概要」
表作成:にじいろ学校
表:
・性的指向
ゲイ:1.94%
レズビアン:1.33%
アセクシャル・アロマンティック:0.81%
・性自認
トランスジェンダー:0.64%
エックスジェンダー:1.20%
音声「まずは、LGBT以外のセクシャルマイノリティの割合についてです。こちらは2020年に行われた調査の結果です。こちらの調査から数値の差ということではなく、LGBTQの中にはLGBTだけではなく、様々なセクシャリティを自認している人がいることをぜひ知っていただきたいです。」
【スライド7】
タイトル:LGBTQの知名度について
出典:電通ダイバーシティ・ラボ「事前スクリーニング調査概要」電通ダイバーシティ・ラボ「電通LGBTQ+調査2020概要」
グラフ作成:にじいろ学校
表:
「聞いたことはあるが、意味を知らない」レズビアン=2.9%、ゲイ=3.3% と低い割合であるのに対し、LGBT以外のセクシャルマイノリティは、「聞いたことはあるが、意味を知らない」クエスチョニング=75.2%、アセクシャル・アロマンティック=81.4%、エックスジェンダー=76.9%、パンセクシャル=81.1% と高い割合である。
音声「そしてこちらは、それそれのセクシャリティを聞いたことがあるか、意味を知っているかの回答になります。LGBTは言葉を聞いたことがある人がどれも90%を超えています。これはLGBTに関わる活動を行っている方や、当事者の方が今まで必死で声を上げて下さった結果だと思います。本当に感謝尊敬しております。
ただ、一方でLGBT以外のセクシャルマイノリティについては聞いたことがない人が、ほぼ70%以上超えと、まだまだ知られていないことが分かります。ただ、認知度を上げればいいということではありませんが、現在何で周りと違うんだろうと悩んでいる方にこういうセクシャリティがあるよと、あなただけじゃないんだよと届けるためにセクシャルマイノリティの認知度を上げることは一つ大切な一歩だと思います。」
【スライド8】
タイトル:セクシャリティの定義について
本文:(※にじいろ学校が現在使用している定義に準ずるものとする)
- Xジェンダー 性自認が男女どちらかだけに当てはまらない人
- パンセクシュアル 全ての性別に恋愛、性的に惹かれる人
- アセクシュアル(Aセクシャル) 他者に性的に惹かれない人
- クエスチョニング 性自認や恋愛、性的指向が決まっていない/決めていない人
このほかにも多くのセクシャリティが存在する
音声「続いて、セクシャリティの定義についてです。こちらは、LGBT以外のセクシャルマイノリティとして語られることが多いセクシャリティになります。なお、定義や表記については個人や団体によって使っている定義や表記が違ったり時代によって変わっていくということもございます。こちらは、あくまで現在、にじいろ学校が使用している定義になりますのでご了承下さい。まずは、エックスジェンダー、こちらは、性自認が男女どちらかだけに当てはまらない人を指します。
パンセクシャル、全ての性別に恋愛、性的に惹かれる人を指します。
アセクシュアル、こちらはAセクシャル、Aセクシュアルなどと表記することもありますが、いずれも同じ意味になります。こちらは、他者に性的に惹かれない人を指します。
クエスチョニング、こちらは性自認または、恋愛指向、性的指向等が決まっていない、または、決めていない人を指す言葉です。
もちろんこれらだけでなく、他にも多くのセクシャルマイノリティが存在します。」
【スライド9】
タイトル:性自認の多様性について
表:「現在、自分の性別についてどのように捉えていますか」(n=547)
性別がないと感じる:36.7%
状況などによって変わる・揺れ動く:15.2%
どちらかといえば女性:13.5%
女性と男性の中間:9.0%
分からない:8.4%
その他:6.2%
女性と男性の両方:4.2%
どちらかといえば男性:3.3%
女性:1.6%
男性:1.5%
無回答:0.4%
本文:左表【出生時の性別と、現在自分が捉えている性別が「一致」していると思いますか】という設問に「思わない」「わからない」を選択した人(32.5%)の内訳
ここから自己の性別の捉え方も多様であると推察できる
※一部コミュニティ内の回答のため、この割合は一般化できないものであると考えております。ご承知おきください。
出典:Aro/Ace調査実行委員会2021「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020単純集計報告書」
表作成:にじいろ学校
音声「続いて、性自認の多様性についてお話させていただきます。
こちらの表は、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020の調査において、【出生時の性別と、現在自分が捉えている性別が「一致」していると思いますか】という設問に対して、「思わない」「わからない」を選択した人の現在自分の性別をどのように捉えていますかという質問に対する回答をあらわした表になります。
こちらの調査の回答が現在、エックスジェンダーやトランスジェンダーを自認している方に限っていないことや、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査という一部コミュニティ向けの回答のため、この数値は一般化できないものであると考えられますが、ここから自己の性別の捉え方も多様であると推察できると思います。」
【スライド10】
タイトル:DSDs(体の性の様々な発達)について
本文:DSDsとは、体の性の発達が、「これが男性の体のはず・女性の体のはず」という固定観念とは、生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態の総称
性分化疾患やインターセックスという用語は両方とも「男でも女でもない」という偏見が強いため、現在ではDSDs(体の性の様々な発達)と呼ばれることが多い
音声「続いて、DSDs(体の性の様々な発達)についてお話させていただきます。
DSDsとは、体の性の発達が、「これが男性の体のはず・女性の体のはず」という固定観念とは、生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態の総称になります。
なお、性分化疾患やインターセックスという用語は両方とも「男でも女でもない」という偏見が強いため、現在ではDSDs(体の性の様々な発達)と呼ばれることが多くなっております。」
【スライド11】
タイトル:「LGBTQI」という表記の問題点について
本文:LGBTQと「インターセックス」の頭文字である「I」を合わせた表記、
「LGBTQI」も存在するが、「LGBTQ」と「DSDs」は異なるものであるため、「LGBTQI」という表記では誤解を生む可能性があるため、使用を避ける必要がある
「DSDs」は性自認や恋愛、性的指向とは関係ないためセクシャルマイノリティには含まれないが、DSDsの人々の中にもLGBTQの人はいる
音声「DSDsとは、セクシャルマイノリティとは異なるものになりますが、
「LGBTQI」という表記の問題点についてお話させて頂きたく今回ご紹介させていただきました。LGBTQと「インターセックス」の頭文字である「I」を合わせた表記、
「LGBTQI」も存在していますが、「LGBTQ」と「DSDs」は異なるものであるため、「LGBTQI」という表記ではDSDsもLGBTQと同じセクシャルマイノリティの一種であると誤解を生む可能性があるため、使用を避ける必要があります。
また、インタセックスという言葉もLGBTQではよく耳にする言葉かと思いますが、こちらの言葉も、当事者の間ではあまり使われておらず、いい印象を与える言葉ではない、誤解や偏見をうみやすい言葉であることから、あまり使用されないことを望む当事者の声が多いです。
「DSDs」は性自認や恋愛、性的指向とは関係ないためセクシャルマイノリティには含まれませんが、DSDsの人々の中にもLGBTQの人はいるということ、また性自認や恋愛性的指向だけでなく、男性にも女性にも生まれつき体つきの性の多様性が存在することも知って頂きたいです。」
【スライド12】
タイトル:ポリアモリーについて
本文:ポリアモリーとは関係性指向のひとつ
関係者全員の合意のうえで、複数のパートナー同士が親密な恋愛関係を結ぶというライフスタイル。全員の合意がある点において、浮気とは異なる
対義語(1対1で恋愛関係を結ぶ関係性指向)はモノガミー
LGBTQの中にもポリアモリーを実践している人もいる
音声「続いて、ポリアモリーについてです。ポリアモリーとは関係性指向のひとつになります。関係者全員の合意のうえで、複数のパートナー同士が親密な恋愛関係を結ぶというライフスタイルです。全員の合意がある点において、浮気または不倫とは異なります。
対義語はモノガミー、1対1で恋愛関係を結ぶ関係性指向のことです。ポリアモリーもセクシャルマイノリティとは少し異なりますが、LGBTQの中にもポリアモリーを実践している人もおります。」
【スライド13】
タイトル:「DSDs」と「ポリアモリー」について詳しく知りたい場合
本文:
DSDsを持つ人々と家族のための情報サイト
DSDsのことが、詳しく説明されている
ポリアモリー→「ポリーラウンジ」
ポリー(ポリアモリー/ポリガミーの方)および
ポリーフレンドリーな方なら、年齢・セクシュアリティ・
恋人の有無等に関係なく、誰でも参加できる交流会
音声「「DSDs」と「ポリアモリー」について詳しく知りたい場合は、下記のサイト、または、団体様の方、ぜひご活用なさって下さい。」
【スライド14】
タイトル:まとめ
本文:L/G/B/Tに含まれないセクシャリティも存在する
LGBTQのような性自認、恋愛/性的指向の多様性だけではなく、体や関係性指向にも多様性が存在している
音声「これまでのお話で、L/G/B/Tに含まれないセクシャリティも存在していること、
LGBTQのような性自認、恋愛/性的指向の多様性だけではなく、体や関係性指向にも多様性が存在していることを知っていただけたらと思います。」
【スライド15】
タイトル:② 他者に恋愛的/性的に惹かれない 「アロマンティック/アセクシュアル」について
【スライド16】
タイトル:「恋愛指向」と「性的指向」について
本文:恋愛指向:恋愛感情を抱く性別などを表す
性的指向:性的に惹かれる性別などを表す
恋愛指向と性的指向が一致しない、どちらかのみある、どちらもないというセクシャリティも存在する
このふたつを切り離すことはLGBTQの多様性を理解するうえで重要である
※にじいろ学校が現在使用している定義に準じています
※詳細はにじいろ学校HPの「用語一覧」をご覧ください
音声「まず、「恋愛指向」と「性的指向」についてお話をさせていただきます。
こちらで使う指向という言葉、指が向くと書いて、自然と指が向く方などという意味で使われております。
恋愛指向は、恋愛感情を抱く性別などを表す言葉として使っております。性的指向は、性的に惹かれる性別などを表す言葉として使っております。
恋愛指向と性的指向が必ずしも一致しないということをまずは知って頂きたいです。
例えば、恋愛指向は男性女性どちらにも向くが、性的指向は女性のみという性的指向と恋愛指向が一致しないという方もいらっしゃいますし、または、片方はあるがどちらかがない、または、どちらもないというセクシャリティも存在しております。
この恋愛指向、性的指向が必ずしも同じ性別に向くとは限らないということや、どちらも必ずしもみんながもっているものではない、同じものでなく別々のものであるということ、この2つを切り離して考えることは、LGBTQの多様性を理解する上でとても重要なものであると言えます。」
【スライド17】
タイトル:「アロマンティック/アセクシュアル」について
本文:ロマンティック・セクシュアル:他者に性的に惹かれる。他者に恋愛感情を抱く。
ロマンティック・アセクシュアル(ノンセクシュアル):他者に性的に惹かれない(アセクシュアル)。他者に恋愛感情を抱く。
アロマンティック・セクシュアル:他者に性的に惹かれる。他者に恋愛感情を抱かない(アロマンティック)。
アロマンティック・アセクシュアル:他者に性的に惹かれない(アセクシュアル)。他者に恋愛感情を抱かない(アロマンティック)。
※にじいろ学校が現在使用している定義に準じています
※詳細はにじいろ学校HPの「用語一覧」をご覧ください
音声「続いて、「アロマンティック/アセクシュアル」についてお話させていただきます。
こちらの表における横側の表記、他社に性的に惹かれる・惹かれないというところです。
他者に性的に惹かれるとは、他者に性的な魅力を感じ、かつその人と性的な行為をしたいと思うことを他者に性的に惹かれることと定義しております。他者に性的に惹かれない人をアセクシュアルと定義しております。
続いて、縦の他者に恋愛感情を抱く、抱かないの部分についてです。他者に恋愛感情を抱かない人をアロマンティックと定義しております。
そして、他者に性的に惹かれない、恋愛感情も抱かない人をアロマンティック・アセクシュアルと呼びます。
他者に恋愛感情を抱く、性的に惹かれない人を、ロマンティック・アセクシュアルといいます。日本ではノンセクシュアルという言葉で表されることが多いです。
他者に恋愛感情は抱かない、他者に性的には惹かれる人をアロマンティック・セクシュアルといいます。」
【スライド18】
タイトル:Aro/Ace(アロエース)とは
本文:他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックと周辺のセクシャリティ→Aro
他者に性的に惹かれないアセクシュアルと周辺のセクシャリティ→Ace
これらを「Aro/Ace(アロエース)」と総称している
「アセクシュアル/アロマンティック周辺のセクシャリティ」の中には
・信頼関係がある相手にのみ惹かれる「デミロマンティク/デミセクシュアル」
・惹かれるが返して欲しいと思わない「リスロマンティック/リスセクシュアル」
・惹かれると惹かれないの間にいる「グレイロマンティク/グレイセクシュアル」
…など様々なセクシャリティの人がいる
※にじいろ学校が現在使用している定義に準じています
※詳細はにじいろ学校HPの「用語一覧」をご覧ください
音声「続いて、Aro/Ace(アロエース)についてお話させていただきます。
先ほど説明させていただきました、他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックと周辺にあるいくつかのセクシャリティを合わせて、Aro
他者に性的に惹かれないアセクシュアルとその他周辺のセクシャリティを合わせて、Ace
これらを「Aro/Ace(アロエース)」と総称しております。
その中でも「アセクシュアル/アロマンティック周辺のセクシャリティ」というものには、
・信頼関係がある相手にのみ惹かれる「デミロマンティク/デミセクシュアル」
・また、自分が恋愛的・性的に相手に惹かれはするが、同じ感情を返して欲しいと思わない「リスロマンティック/リスセクシュアル」
・そして、恋愛的もしくは性的に惹かれることと惹かれないことの間にある「グレイロマンティク/グレイセクシュアル」
…など様々なセクシャリティが存在しております。」
【スライド19】
タイトル:Aro/Aceの多様性について
表:
・(戸籍上異性との)法律婚を望みますか
望む:+やや望む:21.4%
どちらでもない:21.5%
あまり望まない+望まない:57.0%
・過去に恋人関係になった人は何人いますか。
0人:44.3%
1人:22.2%
2人以上+その他:33.6%
・自分に“性欲”があると思いますか(アセクシュアル自認を選択した人のみの回答)
思う+やや思う:66.3%
あまり思わない+思わない:27.1%
その他:6.5%
本文:Aro/Ace=交際経験がない人、結婚を望まない人、性欲はない人、など簡単に括れない
Aro/Aceの中でも、考え方、ライフスタイルなどは多様である
出典:Aro/Ace調査実行委員会 2020「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020概要報告」Aro/Ace調査実行委員会 2021「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020単純集計結果報告書」
表作成:にじいろ学校
音声「続いて、Aro/Aceの多様性についてお話させて頂きます。こちらの表は、先ほどもありました、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020という調査の中での一部質問の回答になります。
結婚・同性婚などの法律婚を望みますか。過去に恋人関係になった人は何人いますか。
そして、自分に“性欲”があると思いますか、こちらの質問はアセクシュアル自認を選択した人の回答のみを抜き出しております。
Aro/Aceという1つのコミュニティの中にも、交際経験があるないだったり、結婚を望む望まない、性欲があるないと感じるなど、様々な人が存在しており、Aro/Aceとはこういうものだと一概には簡単にはくくれない、ということが分かると思います。Aro/Aceという1つのコミュニティの中でも。考え方、ライフスタイルなど多様であり、アセクシュアルという1つのセクシャリティの中でも、その状態・状況などは人により様々であるということが分かると思います。」
【スライド20】
タイトル:③ LGBTQコミュニティについて
【スライド21】
タイトル:LGBTQコミュニティに対する意見
本文:LGBTQコミュニティでは「居場所がない」と感じる当事者もいる
当団体に届いた意見では
- 恋愛/性的に惹かれることが前提であり、肩身の狭い思いをした
- イベント会場でのアンケートに選択肢が、L/G/B/Tの4つしかなかった
- 「どうせ異性を選ぶんでしょ」と言われてしまい、バイセクシャルの居場所がないと感じる
- パレードで「恋愛できないなんてかわいそう」と言われた
- はっきりと自認していないので、参加したくても躊躇ってしまう
- 2つのセクシャリティを自認していることを想定されていない(レズビアンでノンセクシュアルなど)
音声「現在、LGBTQコミュニティや団体などは多く存在していますが、そういった場所でも自分に「居場所がない」と感じる当事者もいらっしゃいます。当団体に届いた意見を一部ご紹介させていただきます。
LGBTQコミュニティにおいて、恋愛/性的に惹かれることが前提であり、そうではない自分は肩身の狭い思いをした
セクシャルマイノリティに関するイベント会場でのアンケートに選択肢が、L/G/B/Tの4つしかなかった
LGBTに関する交流会に行った際に、「どうせ異性を選ぶんでしょ」と言われてしまい、バイセクシャルの自分の居場所がないと感じた
また、レインボーパレードの最中に他の参加者から「恋愛できないなんてかわいそう」と言われた
自分がセクシュアルマイノリティ当事者であるとはっきりと自認していないので、自分が参加しても良いのか、参加したくても躊躇ってしまう
自分が2つのセクシャリティを自認していることを想定されていないため少し悲しい思いをした
など、一部の意見にはなりますが、こうした意見を持つ当事者の方もいるということを知っていただけたらと思います。」
【スライド22】
タイトル:LGBTQコミュニティに望むこと
本文:
- 様々なセクシャリティや、同じセクシャリティの中にも多様性が存在することを知ってほしい
- 恋愛指向と性的指向を切り離したものとして考えている人もいる、ということを知ってほしい
- 「もしかしたら自分はそうかも?」と思う人や「とりあえず話を聞いてみたい」と思う人でも、アクセスしやすい場所であってほしい
- 全てのセクシャルマイノリティが参加しやすく、否定されない場であってほしい
音声「では、全てのLGBTQ当事者の方が居心地が良いと思える場所になるため、LGBTQコミュニティに望むことというお話をさせて頂きます。
様々なセクシャリティや、同じセクシャリティの中にも多様性が存在することを知っていただきたいです。
恋愛指向と性的指向を切り離したものとして考えている人もいる、ということを知っていただきたいです。
また、「もしかしたら自分はそうかも?」と思う人や「とりあえず話を聞いてみたい」と思う人でも、アクセスしやすい場所であってほしい
また、全てのセクシャルマイノリティの方が参加しやすく、否定されない場であってほしいということを願います。」
【スライド23】
タイトル:LGBTQコミュニティに求められる多様性とは
本文:
- 多くの当事者の意見を聞き、取り入れること
- 「レインボー」という単色ではなく一人一人に色があるという認識を持つこと
それらを常に忘れず、否定しないことが多様性である
音声「LGBTQコミュニティに求められる多様性とはなるべく多くの当事者の意見を聞き、できる範囲で取り入れること、そして「レインボー」という1つの単色ではなく一人一人に色があるという認識を持つことそれらを常に忘れず、否定しないことが多様性であると思います。」
【スライド24】
本文:
もちろんLGBTQの全てのことを知り、理解したり、配慮したりというのは難しいと思いますが、それでも「LGBTQ」コミュニティであるならば、なるべく多くの人が参加しやすく、否定されない場所であってほしいと願います
音声「もちろんLGBTQの全てのことを知り、理解したり、配慮したりというのは難しいと思いますが、それでも「LGBTQ」コミュニティであるならば、なるべく多くの人が参加しやすく、否定されない場所であってほしいと願います。」
【スライド25】
タイトル:最後に
音声「最後ににじいろ学校から皆様へ伝えたいこと、お話させて頂きます。」
【スライド26】
タイトル:お伝えしたいこと
本文:
- セクシャリティを「自認する」というのは個人の自由
そのセクシャリティを自認することで自分が楽になったり、苦しみが軽減されたりするなら、そのセクシャリティのラベルを選択するのは自由です。
「今、このとき」そうだと感じるなら、その自認を選ぶこと、また選ばないことも自由。のちのちに違うと思ったら、またそのときにラベルを選択し直せば良いと、私たちにじいろ学校は考えます。
ただ、治療を行う場合、意図しない場で流布されてしまう危険がある等の場合には、慎重になることも必要になってきます。
音声「お伝えしたいこと、まず、1つ目です。セクシャリティを「自認する」というのは個人の自由であるということです。そのセクシャリティを自認することで自分が楽になったり、今抱えている苦しみが少しでも軽減されたりするなら、そのセクシャリティのラベルを選択するのは個人の自由であるということです。
「今、このとき」そうだと感じるなら、その自認を選ぶこと、また選ばないことも自由。のちのちに違うと思ったら、またそのときにラベルを選択し直せば良いと、私たちにじいろ学校は考えます。ただ、治療を行う場合、意図しない場で流布されてしまう危険がある等の場合には、慎重になることもまた1つ必要になってくると思います。」
【スライド27】
本文:
- LGBTQコミュニティに属すること、サービスや制度を利用することも個人の自由
現在、多くのLGBTQ向け団体・コミュニティやサービス、制度などが存在し、それぞれできることは違います。もし興味があったら、もしくは助けを必要としているなら、自分に合うものを探してみてください。
- 自分以外のセクシャリティ、それに基づく考えや価値観を「否定をしない」こと
繰り返しお話ししたように、多様なセクシャリティが存在し、人によって考え方や望むライフスタイルは異なります。
もし自分の考え、価値観と違っても、相手には相手の生き方があります。「否定しないこと」を心に留め置いてください。
音声「続いて、LGBTQコミュニティに属すること、サービスや制度を利用することも個人の自由であるということです。
現在、多くのLGBTQ向け団体・コミュニティやサービス、制度などが存在しております。
それらを利用することや、コミュニティに属することなども全て個人の自由であると思います。
もし興味があったら、もしくは助けを必要としているなら、ぜひ自分に合うものを探してみてください。ただ、LGBTQ当事者であるなら必ずしも、コミュニティに属したり利用しなくてはならないというものでもないと思います。
そして最後に、自分以外のセクシャリティ、それに基づく考えや価値観を「否定をしない」ということです。
繰り返しお話ししたように、多様なセクシャリティが存在し、人によって考え方や望むライフスタイルというものは異なります。
もし自分の考え、価値観と違っても、相手には相手の生き方があります。「否定しないこと」を心に留め置いてください。」
【スライド28】
タイトル:もっと知りたい方へ
【スライド29】
タイトル:LGBTQについてもっと知りたい方へ
本文:『13歳から知っておきたいLGBT+』アシュリー・マーデル (著), 須川 綾子 (翻訳)
グラフやイラストを使って恋愛、性的指向やジェンダーのスペクトラムについてわかりやすく解説している書籍
セクシャルマイノリティ当事者の話も多く掲載されている
音声「今回、こちらご覧いただき、もっとLGBTQやセクシャルマイノリティについてもっと知りたい方へおすすめの書籍をご紹介させていただきます。
『13歳から知っておきたいLGBT+』という本になります。
グラフやイラストを使って恋愛、性的指向やジェンダーのスペクトラムについてわかりやすく解説している書籍になります。
セクシャルマイノリティ当事者の話も多く掲載されておりますので、ぜひ興味がある方はご覧下さい。」
【スライド30】
タイトル:参考
本文:
- LGBT総合研究所「LGBT意識行動調査2019(事前調査)」
(https://www.daiko.co.jp/dwp/wp-content/uploads/2019/11/191126_Release.pdf) 最終閲覧2021年4月14 - 電通ダイバーシティ・ラボ「事前スクリーニング調査概要」
電通ダイバーシティ・ラボ「電通LGBTQ+調査2020概要」
(https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021023-0408.pdf) 最終閲覧2021年4月17日 - TRP2021ホームページ「LGBTとは」
(https://tokyorainbowpride.com/lgbt/) 最終閲覧2021年4月14日 - ネクスDSDジャパン「LGBTQの皆さんがDSDsを持つ子どもたち・人々・家族のアライになるには」
(https://131e3702-27f0-8862-14ef-b9ddcba3da5b.filesusr.com/ugd/0c8e2d_4434d588f4c9425f9985659b4235b17a.pdf) 最終閲覧2021年4月14日 - きのコ『わたし、恋人が2人います。~ポリアモリー(複数愛)という生き方~』(WAVE出版, 2018)
- Aro/Ace調査実行委員会 2020「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020概要報告」
Aro/Ace調査実行委員会 2021「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020単純集計結果報告書」
(https://ace-community-survey.jimdosite.com) 最終閲覧2021年4月14日
音声「こちらは今回、資料を作るにあたり、参考にさせて頂いた調査や書籍となります。どれも詳しく解説されているものになりますので、ぜひ、こちらも合わせてご覧下さい。こちらの一番下のAro/Ace調査2020というものでは、5月5日にAro/Aceを調査する方法とその意味というオンラインパネルディスカッションを開催させていただきます。Aro/Aceについて詳しく知りたいという方は、こちらぜひご覧下さい。詳細は東京レインボープライドのレインボーウィークのページに紹介してありますので、ご確認下さい。」
【スライド31】
本文:ご清聴ありがとうございました NPO法人にじいろ学校
音声「ここまでご清聴いただきありがとうございます。
にじいろ学校は現在6年目でして、団体としてはまだまだなところがあり、また私自身、このように大勢の方に向けてお話するという機会があまりなく、なかなか慣れていないということもあり、聞きづらい部分もあったかと思います。
また今回の動画でここがひっかかるなというものや、こんな話も聞きたかったというご意見ご感想などあると思いますので、もしございましたら、ぜひにじいろ学校のホームページのお問い合わせから送って下さると幸いです。
今回20分という短い時間でLGBTQの多様性というお話を全て伝えきれるとは思っておりませんし、また、これはあくまで一団体の目線、意見に過ぎないものになっております。
ですが、この動画をきっかけに、もしかしたら自分はこれかな?だったり、ここをもっと知ってみたいと思ってもらえるような入り口にようになっていただけたらとても嬉しいです。以上で今回のお話は終わりです、最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、にじいろ学校でした。」
2021年3月13日&14日【にじいろ小町】2日間限定復活!開催レポート
こんにちは、ゆなです。ブログご覧頂き、ありがとうございます。
セクマイカラーグッズを扱うお店
<2021年3月13日&14日【にじいろ小町】2日間限定復活!>開催しました。
緊急事態宣言延長により、もともとのアロマンティックウィークに合わせた、2月予定から予定を変更して開催させて頂きました。
お店の中の様子を、ご紹介します。
入り口では検温と消毒の、感染対策にご協力頂きました。
一番人気だった、今回のイベント用に作った「Aro/Aceピンバッジ」と「Aro/Aceステッカー」です。たくさんの方に手に取って頂きました。
複数購入された方もいらっしゃいました。
アセクシャルカラーのグッズです。
2018年アセクシャル・アウェアネスウィーク(AAW)(アセクシャルを啓発する週間)のイベントを記念して作った、缶バッジです。
Aroカラーモチーフのポストカードです。
東京レインボープライドのパレードで持って歩くために作ったセクシャリティごとのフラッグです。
レインボーフラッグ以外に、アセクシャル・エックスジェンダー・パンセクシャル・ジェンダークィアのカラーを作っています。
レインボーカラーのグッズです。
1日目は大雨、2日目は強風のコンディションが悪い中、たくさんの方にいらっしゃって頂きました。
普段の交流会には行きづらくても、好きな時間に寄れるイベントの方が行きやすいなど、ご意見頂きました。
次回は、2021年5月ごろ交流会開催予定です。
また、お会いできると嬉しいです。
ゆな
2020年お礼のご挨拶
毎年恒例(といいつつ2回目)の年末のご挨拶をさせていただきます!
今年は当団体のメイン活動である交流会がなかなか開催できないという、今までで一番大変な年となりました。
去年の段階で全国各地で開催するという計画を立てていたので、とても残念です。
ですが、その中でもSNS上でのコミュニケーションに繋がるような企画として「#おうちで交流会」の開催や質問箱での質問、相談募集などを行い、たくさんの方にご参加いただきました。
なかなか自分と同じセクシャリティを持つ人と会えない、という状況の中で、オンライン上のコミュニティの大切さというものを改めて実感できる機会となりました。
それと同時に実際に会って話すことの意義についても考える機会が多く、かねてからの目標であった「全国にコミュニティスペースを作ること」に対する思いも強くなった一年でした。
またオンラインでの学生インタビューを受ける機会も多く、例年以上に社会へのメッセージや向き合い方を考える一年でもありました。
その中で、少しずつではあるが良い方向に進んでいると実感することも多く、続けてこれてよかったなぁと何度も思えました。
来年以降どんな年になるのか、まだまだわかりませんがその時にあったイベントや企画をまた、生み出せていけたらいいなと思っております。
今年もたくさんの方に応援していただいたり、寄付をいただいた一年でした。
人と直接会う機会も減り、その一方でイベントの延期や、オンラインでの作業量が一気に増えたことで、疲労し心が落ち込んでいた時期もありましたが、そんな時にも暖かいメッセージをたくさんいただき、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!
2021年はどんな活動を行うのか、まだまだ未定の部分もたくさんありますが、とりあえず今は2月21日~27日に開催されるAroWeekに向けた準備を進めております。
それ以外にも今の時代がだからこそできるイベントや企画をいくつか予定しておりますので、また来年も皆様に喜んでいただけるよう邁進していければと思います。
来年にじいろ学校は6年目を迎えます。
今まで支えていただいた全ての方に感謝しております!
また2021年も引き続き応援していただけた嬉しいです。よろしくお願い致します。
ふなはる(@haruka_now)
1年間ありがとうございました。
2020年はコロナの影響で対面のイベントが出来ませんでしたが、エースウィークの時に情報をまとめさせて頂いたり等で関わらせて頂きました。
お家で交流会の時にフォロー頂くなど交流させて頂きありがとうございました。
2021年もよろしくお願い致します。
ゆな(@yunatukishima)