にじいろ日誌

NPO法人『にじいろ学校』の活動報告ブログです!

3月18日Xジェンダーオフ会のレポート

ファッションについて

ユニセックスの安い服ってどこで買えるの?
 ⇒ユニクロがおすすめ。GUは若い女性客向けのイメージがある
  →ユニクロはサイズも多くて着やすい
 ⇒古着屋も良いんだけど、メンズ・レディースに分かれている所があるので注意

ユニセックスファッションの案ってある?
 ⇒男女の骨格で一番違うのが腰骨
  →腰骨の位置で印象が決まる
   →高ければ高いほど女性らしい、低ければ低いほど男性らしい
    →つまり下げパン(パンツ丸出しルック)
 ⇒カラダのラインわからなくすることが大切
  →腰のラインを出さない
 ⇒MtXの人はポンチョ、長めのコート、もしくは着物を羽織るカンジで
  →浴衣を着崩して(甚平でもいい)、パンツを履く 
 ⇒パーカーにジャケット
 ⇒シャネルパンツもいい

 

ハイブランドジェンダーフリーが進んでいる
 ⇒ファセッタズム、アダムエロペのイルクなど
 ⇒でも、どこもめっちゃ高い
 ⇒服をジェンダーフリーに直してくれるサービスがある
  → マダムエム - 日本初のジェンダーレスな洋服のお直し

   →通販もやっていて、宅配で送ってくれる。約二週間ぐらい。
    →男装、女装以外にも、どちらでもない真ん中にすることも可能
 ⇒靴のサイズを変えるサービスもある

 

 

性別の変更について

・日本は性別を変更するための条件が厳しい国
 ⇒アメリカ、ノルウェーなどは比較的に条件が緩い
  →10代で性別適合手術を受けられるところもある
 ⇒日本では未成年の子供がいるとできない
 ⇒手術に保険がきかない
  →200万ぐらいかかる

 

 

職場での悩み

・バイト先での悩み
 ⇒自分の声が嫌
 ⇒喋らなくてもいいバイトがあればいいのに
  →ピッキング、シールはり、工場の組み立て(でも、精神的にツライかも)
 ⇒スーパーの品だしで、お兄さんと呼ばれることがある
  →応対するとギョッとされ、だんだんイヤになる
 ⇒清掃バイトは楽
  →オープン前の仕事は話す機会がないのでやりやすい
   →ただし、職場によっては「男性がやる仕事はコレ、女性がやる仕事はコレ」と決まってる所もある

 

自認のきっかけ・性自認の揺らぎ

・Xだと思ったきっかけ
 ⇒女の子が好き
  →レズビアンのコミュニティにいるけど、シックリこない
   →トランスのコミュニティいるけど、シックリこない
    →シックリこないのオンパレード
 ⇒Xジェンダーは10年くらい前からある
  →NHK教育テレビの「ハートをつなごう」(現ハートネットTV)で知った

 

性自認の揺らぎ
性自認が揺らぐからこそ、シスジェンダーだと思っていた
 →どちらかというと女性と思っていた
 →社会的に男性として生きろといわれても抵抗感があるが、男性としての役割をすんなり受け入れられるところもある
 →男性として扱われ続けるのはヤダ
 →ネクタイできない、ベルトつけられない、スーツが着れない。男性以外認識されないものを着るのがツライ
 →ゲイじゃないと言われて、ゲイだと思っていた
 →学生時代はよくからかわれていたけど、キャラだからと思っていたから、なんとも思っていなかった。女の子の友達が多かったのも救いになったかも
 →性別は自分
 →スーツが必要ない就活している。オフィスカジュアルに対応している職場は結構多い。IT、ファッション系は特に
 →LGBT向けの就活を支援してくれる団体もある。早稲田のReBit、Nijiリクルーティングなど


性自認が揺らがなかった
 →性自認に男性、女性がある感覚がわからない。性別がわからない
 →世の中で生きている人の中には、性自認が男性と女性に分かれていると考える人がいるけど、その人はその人合わせる必要を感じない
 →大学の頃に、そういう自分に気付き、一人称が性別に重要だと気付いた。なるべく一人称を使わないように会話していた
  →日本語は主語を省いて発言ができる(例:ねぇねぇ~)


性自認について考えないようにして生きていた
 →社会人になって彼女ができたが、女として見られたくない(彼女からは男として見られたい)。しかし、社会的に男性として生きたいとは思わなかった
 →手術をして男性として生きるほどの気力がわかない。自信もない。
 →どっちつかずなのでXが一番しっくりくる。でも、選べるんならどっちかがいい     
 →彼氏ができたらどうなるのだろう?

 

・彼氏から女性として見られ、扱われているけど、普段は別。自分は自分。
   →付き合ったら変わるのかなと思ったけど、そうでもなかった

 

 

性別とは、ジェンダーとは

・性別という概念がよくわからない
 →「世間は気にしているんだな」って気付いた
 →別に人間であることに変わりはない
 →確かにめっちゃ男らしい男の人、めっちゃ女らしい女の人って居るけど
 →個性だと思う


・男らしさ、女らしさ、当然と思い込んで押し付けてくる人に対してどういう対応している?
 →普通に私は女じゃないんでってハッキリいっちゃう
 →「らしさ? なにそれ?」って人もいる
 →現実は二つしかないと思う
 →男の方が生きやすい
 →「その他」という選択肢がほしい
 →どういう恰好をしたいかは揺らぐ。格好いいのも、かわいいのも良い。
 →オシャレに性別が関わってこない
 →女っぽさを、男の服(男っぽさ)で打ち消したい
 →生物的な違いはわかるけど、ジェンダーってよくわからない。生物的な違いで、そこまで引っ張られる感覚がわからない。
 →雄と雌はわかるけど、だからといってスカート履かなくちゃいけないのは意味わからん

 →性別観が意味わからん


・股の下がある人が男、無い人が女で、「自分は男になるんだな」って思った
 →あるってことは男になるのかな・・・そのままの感覚で生きてきた
 →あるけど、いいかなってカンジ
 →妙に女子の話で盛り上がる男子の輪に入れない。意味がわからない。そんなに興味があるんだ。
 →かわいいで盛り上がる女子の輪にも入れなかった
 →クラスで孤立し、友達少なかった
 →一人に近い状況でずっと生きてきた
 →一人称、コロコロ変わった(ぼく、自分、ワタシ、オレ)
 →大学生になってジェンダーの勉強したのがキッカケで、曖昧なままで生きている自分は世の中で浮いているなと思った
 →性別って何?とは思わない
 →人間は性別をヴァーチャルに作ってきたことで、発展してきた文化がある
 →男は兵隊、子種。女は子宮、男がいない場所を維持する。それを効率的に運営していった
 →私は結婚しないし、どうでもいい
 →「性の間で揺らいだか?」といわれると、揺らいでない
 →「男だからコレできない」と言われ続けたり、拗ねると「女々しい」と言われたり、親がストレス源だった。
 →団塊世代の祖父が「女は仕事するな。結婚して嫁にいけ」と言っていた

 

・子供の時、男子と女子どちらの輪にも入れなかった
 →少女マンガを読んでいたら、女子の仲間ができる
 →スーツは抵抗あったけど、以外とハマった
 →レディースの方が、洋服に選択肢があっていい
 →気分によって、どっちを着たいかが変わる
 →性別はあると思うけど、100%男も、100%女もいない。だいたいグレー。
 →社会はじわじわ男女差がなくなってきていると思う
 →自分は強いて言えば女寄りだと思う


・空想から入っていった。
 →「どうも自分はレディース服が好きみたいだぞ」と思った
 →昔はファッション興味ない人間だと思っていた
 →メンズファッションに興味がなかったが、レディースは欲しくなる
 →表面的なところで生きてきた
 →性自認よくわからなくて、自分が男だという意識が希薄
 →「ソッチに分類されているから、ソッチなんだろう」という意識で、性自認希薄な人は多い

 

・服装と性自認
 →服装は女性っぽいときもあれば、中性って感じの時もある
 →自分がしたい格好をしている
 →男と女どっちか、っていう感覚になれない
 →見られたいというより、着たい
 →鏡を見て男っぽいとイヤだなって思う
 →中性から女性にいたい
 →女性になりたいではなく、男でいたくない
 →ジェンダー的に男でありたくない
 →銭湯いけない
 →自分の考えている性と社会的な性がごちゃまぜになる
 →(性のグラデーション上の)ここら辺にいたいという感覚がある
 →自分の体が自分のものだとは思っていない。ゲームのアバターみたいに操作している感じ。

 

・自分の声、歌声
 →声が嫌い。自分の中ではコロッとしていたり、硬くなったり、コロコロ変わるのにレコーダーから出てくる自分の声は濁った声以外出てこない
 →カラオケがダメで、「私は歌わない」っていつも言う
 →ヒトカラは好きだが、人前だと歌えない

 

 

 

結婚・家庭・子育てについて

・Xの人ってアセクシャルパンセクシャルの人多くない?
 →性自認が揺らいでいるから、性的対象がよくわからなくなっている?


・結婚や出産への憧れはある
 →男の人と結婚できるならしたいけど、好きになるのは女の人
 →すごいキレイ系な人とならできるかも
 →自分の子供がほしい

⇒出産願望はあるけど、子育てしたいとは思っていない。産むだけ

⇒自分の子供ほしいけど産みたくはない。女だなって思いたくない

⇒家族が欲しい。養子でもいい
 →でも、家族がいると性別での役割分担を意識してしまう

 

・里親、養子縁組は男女のカップル限定?
 →限定はされていないが、ハードルが高い
 →特別養子縁組か、普通養子縁組かで違う

・子育てしている同性カップルは多い
 →連れ子とか
 →レズビアンの方が多い

 

 

恋愛について

・友達の“好き”と恋愛の“好き”が、地続きになっている
 →どこからどこまでが恋愛で、どこからどこまでが友情なのか区別できない
 →関係が深くなれば関係性が変わるわけではなく、人によっては友達は友達のままだけど
 →恋愛・友情がくっきり分かれている人もいれば、そうじゃない人もいる


・世間では恋愛メーターと友情メーターがハッキリ分かれているみたいだけど、このあたりから恋愛に入る感じ。
 →好きな人はだいたい仲のいい人。ひとめぼれはしない。
 →友情の先に恋愛がある
 →大親友が恋愛対象になる
 →親友は親友だけど、付き合ってといわれたら付き合える
 →同じラインにいるけど、大親友から急に恋愛対象に変わる


・親友は恋愛対象じゃない
 →恋愛対象と友人がクッキリわかれていることに理解できない
 →気が合う人が恋愛対象
 →説明を二段階~三段階踏まないと、好きにいけない

 

・パートナーにはXと言ってないけど、付き合ってほしいと言われる
 →自分が男だったら付き合いたいといわれた

 

・聞く耳をもってくれる人がいるのはありがたい

 

・アニメやマンガの女の子キャラが好きだが、なんとなく伝わるらしく「女の子好きなの?」と聞かれる

 →「そうだよ」と言うと、自分のセクシュアリティを話してくれる人もいる
 →別に隠さない
 →レズビアンだったら、一言で説明している
 →一言で説明できない
 →性別は自分、好きになる人の性別気にしてない。言葉にしないで、こういう人なんだなと思わせる(伝える)。
 →男性に女性として見られるのはヤダ

 

 

その他

・修学旅行
 ⇒トランスジェンダーは修学旅行、一人部屋
  →でも、それってアウティングじゃない?
  →ハッキリわからない状態で、そうなるのもツライのでは?
  →お風呂問題どうする?みんなで入るのはツライ
  →お部屋に風呂があると楽

 

・性別に関係ない名前
 ⇒ゆう、りょう、ちひろ、あおい、ゆうき、よう、ちゃば
  →名前がコロコロ変わる人もいる

 

 

セクマイへの差別とイジり

・自分を否定するような人たちはまず来ないし、残っている人は全然気にしない
 →それでも気にする人は少数だが、そういう人の声が取り上げられるから影響力あるように見える
 →気にしない人であっても、「あいつゲイなんだって」とか言うよね
 →積極的に差別しないけど、消極的に差別する
 →世の中の空気にただ合わせているだけ?
 →でも、田舎だと男社会と女社会が分かれているから、セクマイはそういう秩序を乱す存在と見られがち。敵にもならないけど、味方にもなってくれない。結局、村八分


・差別側の声だけを聞いて、飲み込まれてしまう人もいる
 →頭の中でイメージが作られてしまう
 →ギャグとして扱う
 →セクマイはパワーバランス的には弱者
 →強者になればイジられずにすむ?
 →自分のキャラの存在を濃くしていけば、なんとかなる?
 →「ゲイだから笑いをとる」よりも、その人のキャラを弄った方が面白いように仕向ける
 →壇蜜やレディーガガなど、バイセクの芸能人はキャラが濃い。
 →バイセクよりもキャラの方が注目される
 →アセクは不思議ちゃん多い気がする

 

 

カミングアウトについて

・カミングアウトって重いなって感じる
 →カミングアウトって、名乗りとか看板を背負うイメージがある
 →名乗りというより、そういう人達が存在することを知らせることに意味がある
 →セクマイの友達のためにもなるから
 →カミングアウトしても大丈夫な人がやっていく
 →実家ではいえないけど、都会でなら言える
 →知らないことによる差別が、何よりも大きい
 →知れば寛容な人は多い
 →カミングアウトしなければ、この人との関係性も変わらないから
 →「自分の中で完結していればいいや」って思えるから
 →言う人がいれば、その人の人生だろうと口うるさく言ってくる人も減ると思う


・女の人の方がカミングアウトを受け入れやすい?
 →同性愛に寛容なのか?
 →女性は敵にならなければ大丈夫

・男性は自らの価値観に左右されがち
 →カミングアウトを狂気に感じる
 →ゲイ=狙われるとか
 →異端と見なすと引いていく
 →男性は聞き方が型に嵌っているように感じる
 →「女の子が好きなの?」と聞かずに、「レズビアンなの?」と聞いてくる

 

 

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