にじいろ日誌

NPO法人『にじいろ学校』の活動報告ブログです!

3月4日アセク・ノンセクオフ会 アセク・テーブルのレポート(第2部)

3月4日に開催されたアセク・ノンセクオフ会の、アセクシャル・テーブルで出てきた意見をまとめたレポート記事です!

nijikou.hatenablog.jp

前回の第一部では、 結婚話・人付き合い・顔の良し悪しについて まとめました。

第二部では、
対恋バナ対応法・対好きなタイプは?対応法・自分の将来、老後、子育てについて
まとめていきたいと思います。

 

 

恋バナへの対処法

・『まだ結婚しないの? に答える理論武装』として、今徳がオススメしている本は『怪盗クイーンシリーズ』

・その他にもおススメな本ってある? ⇒『コンビニ人間
                  ⇒『桐谷先生は恋愛がわからない』
                  ⇒『魚頭さんと袋さん』

・4コマ漫画を書かれているトランスジェンダーちぃさんのブログアセクシャルが詳しく載っている

・対人関係苦手な人いる? ⇒抑うつあった時は対人苦手だった

・人ごみ苦手な人いる? ⇒仕事場は平気。でも、合コンとかそういう場所だと苦手

・合コン行ったことある人いる? ⇒その場が楽しければ行く

 

恋愛についてどう思う? 恋愛の話を振られたらどうする? 恋バナの避け方は?
 ⇒「彼氏いるの?」「彼氏作んないの?」「なんで!? もったいない!」と言われてしまう
 ⇒ド女子は恋愛の話をしたら打ち解けると思い込んでいる……
 ⇒自分のことじゃないし、聞く分にはいい
 ⇒ラブソングは歌えるから、どうでもいい
 ⇒自分が恋愛の話に出てくるような環境に陥ったら気持ち悪いと思う
 ⇒恋愛してみたいと思ってる(実験してみたい)けど、相手がいない


 ⇒恋バナ振られる前に、相手が聞いて欲しいワードを探して、こちらから「どうなの?」と聞く
  →「付き合ってる人はいない」と言っておいて、「今どんな人と付き合ってるの?」と相手に聞く
   →優しい人と答えられたら、「どんなカンジで優しいの?」と、このように質問攻めにする
    →相手に聞かれたことをまんま返していけば、聴き上手な人だなと思われるはず。もやっとする質問もあるだろうが、サラッと聞き流す(心に入れるとツライ)


 ⇒段々、話をすり替え、矛先を自分に向けないようにする
  →「紹介するよ」という言葉が来る前に、「どういう人に出会ったんですか?」と聞く
 ⇒事実だけを淡々と述べていく
 ⇒宗教的理由で断る(殺伐としそう)
 ⇒聞き返す(あなたは?)とか
  →恋愛の話を振ってくる人は自分の自慢をしたいだけ説
 ⇒聞き流す(へぇ~そう、さぁね)
 ⇒スパイみたいなことをしてくる人がたまにいる(とにかくやたら、コッチの話を聞こうとする人で、友達に「この人、恋人いるかどうか聞いてきてよ」と頼まれている人)
  →(コイツ、興味ないんだな……)って雰囲気を露骨に出しておく。嫌なオーラ出す
   →「今は興味ない」でもいい
    →「恋愛感情ない」と言うと、全部の感情がないと誤解される事が多いので……機械人間扱いされる恐れがある。
 ⇒好きな人を聞かれたら、「おばぁちゃん!」と答えるようにしている。結構変人扱いされた
 ⇒「おばあちゃんじゃなくて、男だったら?」と言われたら?
  →声優さん、アニメキャラ
   →現実にいない人を答えるのがベスト
    →歴史上の人物でもいい
     →電車などモノでもいい(デゴイチいいから、一回乗ってみなって!!)
      →動物(パンダ。マジ上野いいよ!)
       →辞書が好き(広辞苑
        →作家、ミュージシャンなどアーティストを答えてる


 ⇒恋愛してると思われること自体イヤ
  →その世界に引きずり込まないで欲しい
 ⇒恋愛している人ダサいってアセクがいるけど、どう思う?
  →恋愛が不合理だとは思う
  →人の恋バナは苦にならないから、どうでもいい
 ⇒恋愛しないって、孤独でかっこいいねと言われた
  →虚無僧、修行僧っぽいと思われている?

 

「好きなタイプは?」と聞かれたら

・「好きなタイプは?」という質問に対してどう受け答えする?
 ⇒とりあえず、好きになった人が好きといっておく
 ⇒まじめな人
 ⇒自分本位じゃない人
 ⇒波長が合う人、疲れない人
 ⇒足が早い人、とか言うと足が速い人を連れてこられる
 ⇒価値観が合う人
  →でも、「この人と趣味合うと思うよ、紹介しようか?」とか言われそう
 ⇒人間的に尊敬できる人
  →いきなり尊敬しろとは言えないから、かなり良い言い方かも
 ⇒見てわからないのを答える(性格など)
  →「この人性格良いから」って言ってきそう
 ⇒自分にとって学びがある人
  →高学歴の人を連れて来られそう
 ⇒自分のためになる人とか、自己本位的なところを見せていく
  →お前の意見はどうでもいいという感じを出していく
   →「この人、あなたのことをとても大切にするよ」とか言ってきそう

 

・「好きな芸能人は?」という質問に対してどう受け答えする?
 ⇒美形すぎると理想が高い人と思われるし、そうじゃなさすぎると逆にツッコまれる
 ⇒優しそうな芸能人を上げてみる
  →山口達也
  →ムロツヨシ
  →宮崎あおい
   →でも、万人受けすぎて話が盛り上がらない
 ⇒言っても誰にもわからない人(自分と少数の人にしか知られてない人)を上げる
  →女流棋士の清水さん
  →野球の選手 西武ライオンズの秋山選手
   →いいカンジに盛り上がらないかも
    →「へぇ……」で終わりそう
     →話が膨らまないで終わせそう
 ⇒「どういう人がいい?」と聞いてくる人はそれに似た人を連れてくる
  →「この人どう?」とか言ってくる
   →好きなタイプを聞いてくる人は、「あの子似てるよね?」と聞いてくる
 ⇒男性声優とかいいかもしれない
  →神谷さん、子安さん、緑川さんとか。知らない人たちは、「へぇ……そうなんだ」で終わる

 

「結婚しないの?」と聞かれたら

・「結婚しないの?」という質問の対処方法も考える
 ⇒「結婚しないの?」と聞かれたら、「今はまだ焦っていない」と答える
  →「そろそろ動いたほうがいいよ」と言われるかも
  →「子供作りたいのなら早めに結婚したほうがいいよ」とも言われる
  →40過ぎたら言われないんじゃ……?→晩婚化が進んだので言われる(特に男性は)
  →50ぐらいになれば言われないと思う
 ⇒指輪を付ける
  →「恋人の写真見せて」といわれるので、フリー素材から引っ張り出しておく
  →レンタル彼氏の写真でもいい
 ⇒そもそも「結婚しないの?」という質問はセクハラです!!
 ⇒「恋人はいないし、作らない」というスタンスでいる
  →でも、恋愛至上主義の塊みたいな人達しかいない職場だとキツイ

 

 

アセクシャルの将来、老後

アセクの将来は結婚するか、孤独死するか、二者択一になっていませんか?
 ⇒独り暮らしは快適
  →孤独死は怖くない。悔いのないように生きたい
 ⇒周りの音がなくなるのは怖い
  →結婚したいとは思わないけど、寂しい
  →友達、パートナー欲しい
  →「東京のいらない区を潰してアセ区を作ろう!」(今徳代表発言)
  →アセクシャルが住むマンションあってもいいんじゃないか?
  →友達同士で暮らそうとしてもめんどくさそう・・・
  →アセクのコミュニティなら若干、入りやすいかも


 ⇒将来のことを悩んで、体調を崩した
  →Twitterなどで、自分に似た人と繋がって元気になった
   →価値観が会う人同士のコミュニティが欲しい(アセクのコミュニティなど)
 ⇒家族が欲しい
  →友情結婚できる場があるといい
 ⇒信頼できる人と家族になりたい
  →公正証書を使うような深い繋がりが欲しい?
   →そういうのじゃなく、おじいちゃんとおばあちゃんみたいなの。肉体関係や恋愛関係をとうに過ぎた関係性が欲しい(精神的な支え)
    →子供も育ててみたい。養子とかいいかも


 ⇒このまま独りで死んだらどうしようと思ったときがあった。
  →上野千鶴子先生の『おひとりさまの老後』を読んだ。その中に出てくる、ある老教授とその人に近しい人々との共同生活に魅かれた
   →シェアハウスではないけれど、親しい人5人で定期的に連絡を取り合ったり、食事を一緒にとったりしている。さらに、若い人たちがその人を慕ってひっきりなしにやってくる
    →瀬戸内寂聴さんもそんな暮らしをしている
    →アセクじゃなくても繋がりがあればいいのかな……家族というよりも同志として一緒にいたい
    →コミュニティだけじゃ不十分?共に何かを成し遂げる経験をしないと難しいかも
    →目標に向かってともに歩もう!そういう人々と最期を迎えたい
    →いま、ここで死んでも誰にも見つからないんじゃないか?

つい最近まで思っていたけど、団体のメンバーが家に遊びに来るようになってから、安心するようになった。
そういうものをこの団体で作り上げてきたなって感じる。みんなも、なにか団体でもいいから作ってみるのもいいかも。
(今徳代表発言)

 おたくなので、おたく用老人シェアハウスに入りたい
 →老人ホーム作らなきゃ……!(今徳代表発言)              
  →でも、コミュニティに入ってこない人は結局、孤独死する……
   →LGBT界隈でも、LGBT用老人ホーム作ろうという動きがある
    →そもそも、コミュニティに入ってこれないセクマイの方が多いと思う
     →パートナー見つけて幸せです、みたいなキラキラした人は少ない

 

 

子育てについて

・子供は欲しい?
 ⇒子供は欲しくない。産みたいとも思わない
  →人生を間近で歩んでいく姿を見るのがつらいと思う
   →苦しむ姿を見たくない


 ⇒飼ってる犬が子供みたいに感じられる
  →子供を産んだら気持ちが変わるのかもしれないけど、今はわからない
 ⇒子供を欲しいと思う事と恋愛感情は、あまり関係ない?
 ⇒子供作りたいとは思ってない。でも、何かを将来の人に向けて伝えたい
  →遺伝子を遺すのではなく、情報を遺したい


 ⇒一人ぐらいなら育てられるかもしれないけど、自分は現実的に難しいと思っている
  →パートナーが求めるのであれば、一人ぐらいは……
 ⇒自分が愛されて育ったから、自分もそういう家庭を築きたい
  →でも、血縁者じゃなくてもいい。自分が受けた愛情を子供に与えられるようになりたい


 ⇒子供は育ててみたい。でも、自分で産んで育てるのは耐えられないと思う……
  →子供が自分の血縁である必要はない
   →自分を育てたことで、母親の人生が明るくなったから、自分もそうなってみたいし、自分で得た知見を誰かに伝えたい
 ⇒愛情を伝えていく、というのが一つのキーワード


 ⇒親から恩をもらったから、この恩を子供にあげたいな……
  →一人で生きていく暮らしに満足している自分もいる
   →自分の半分だから、どうしても自分から影響をうける。こんな自分でいいの?

 ⇒不安定な母親だったけど、優しいところは確かにあった・・・
   →ほんのちょっとなら、近づけるかもしれない。安定した人と一緒なら、子供を育てることもできるかもしれない

 ⇒一対一の両親を持っていても、片方がつぶれたら、片方がモロに影響を受けて家庭が不安定になるのは避けられない
  →4~5人なら一人つぶれても、3人、4人でカバーできる。そういうのがあるコミュニティがあればいいのにな……
   →コミュニティで育てられるのであるのならば、自分の子供じゃなく養子でもいい
    →集団で子育て。一人だったら育てるのはムリだと思う
 ⇒マンション、団地があればなぁ……楽しそう

 ⇒親にやられた仕打ちを、そのまま子供にやりそう……
  →心理学的に自分の家庭環境を考えてみたら、やっと親のことをしょうがないなと思えるようになった   
   →だからこそ、自分はもうちょっとうまくやれると思う
 ⇒自分の子供に愛情を持てる自信がない
  →だから、こういうところで人と関わっていくほうがいいのかなと思う

 

 

 
ダイトー(総務)

1990年生まれ。
なんとなく男となっている自分に違和感を持ちつつ、今は「好き」しかわからないけど、そのうちなんとなく「恋」をするのだろうと思いながら今に至る。最近になって、アセクシャルとXジェンダーを公言するようになる。
アセクシャルのオフ会とググって「にじいろ小町」を知る。昨年(2016)から集会に参加するようになり、年末にはなぜか小町の解体作業を手伝っていた。
2017年からにじいろ学校の総務を務める。主に事務作業を担当している。
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