トークテーマに関するAro/Ace調査2020の結果まとめ
出典:Aro/Ace調査実行委員会2021「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020単純集計報告書」
こちらの記事はにじいろ学校主催の「第33回 Aro/Ace交流会」内で話題にあがったテーマに、当てはまるAro/Ace調査の結果を集めたものです。
「第33回 Aro/Ace交流会」の議事録記事は下記です
★Aro/Aceであることを自認したきっかけは?
はじめてAro/Aceについて知ったのはどこですか。
- Twitter 27.6%
- YouTube 1.8%
- Facebook 0.2%
- Instagram 0.2%
- mixi 0.2%
- その他のSNS 1.3%
- インターネットの掲示板 3.4%
- ブログ 3.8%
- ウィキペディア 2.3%
- asexual .jp 0.3%
- インターネットの記事 34.2%
- AVEN 0.2%
- テレビ 1.4%
- 新聞 0.1%
- 書籍 2.9%
- マンガ・アニメ 2.9%
- 講演会・研修 0.5%
- 学校の授業・論文 2.5%
- LGBTQコミュニティ 1.5%
- Aro/Ace関連のイベント 0.2%
- レインボーパレード 0.1%
- 知人から直接聞いた 3.6%
- 本調査で知った 0.1%
- 覚えていない 8.0%
- その他 0.8%
★周りにカミングアウトしてる?
自分がAro/Aceであることをカミングアウトしたのは誰ですか。(複数回答可)
- 誰にも伝えていない 29.9%
- インターネットで知り合ったAro/Aceの人 29.1%
- インターネットで知り合ったAro/Aceではない
- LGBTQの人 18.1%
- その他インターネットで知り合った人 17.0%
- インターネット以外(交流会含む)で知り合った
- Aro/Aceの人 8.4%
- インターネット以外(交流会含む)で知り合った
- Aro/AceではないLGBTQの人 7.9%
- その他インターネット以外で知り合った人 7.7%
- 同級生・クラスメート 26.7%
- パートナーおよび元パートナー 8.7%
- 母親/父親 12.0%
- きょうだい 8.1%
- 他の家族 1.0%
- 教師・学校職員 1.3%
- 上司 2.6%
- 同僚・部下 5.0%
- カウンセラー・医療関係者 5.3%
- Aro/Aceを自認していない 2.6%
- その他友人(追加項目) 3.2%
- その他 2.4%
★告白されたらどう思う?
誰からであっても(自分が相手に惹かれていても)」、以下の行為に嫌悪感を覚えますか。(複
数回答可)
- 恋愛感情を向けられる 38.4%
- 交際を申し込まれる 35.6%
- 自身に対する恋愛感情があることを告げられる 37.5%
- 性的な目で見られる 70.7%
- 性的な誘いを受ける 71.7%
- どれにも嫌悪感を覚えない 17.4%
★恋愛、性的な話を振られたら?
★恋愛、性的作品とかってどう思う?
以下の恋愛要素の含まれる行為に対して、嫌悪感を覚えますか。(複数回答可)
- 異性間の恋愛作品の鑑賞 17.4%
- 男性同士の恋愛作品の鑑賞 5.2%
- 女性同士の恋愛作品の鑑賞 5.3%
- 他の人の恋愛話を聞く 3.4%
- 自分の恋愛話を聞かれる 55.6%
- どれにも嫌悪感を覚えない 35.6%
以下の性的要素の含まれる行為に対して、嫌悪感を覚えますか。(複数回答可)
- 異性間の性的作品の鑑賞 26.6%
- 男性同士の性的作品の鑑賞 15.5%
- 女性同士の性的作品の鑑賞 16.1%
- 他の人の性的な話を聞く 6.7%
- 自分の性的な話を聞かれる 70.9%
- どれにも嫌悪感を覚えない 20.8%
★推しっている?
以下の選択肢から、強い好意的な感情を向ける対象(いわゆる「推し」)があれば選択してください。(複数回答可)
- アイドル・歌手 39.6%
- 芸能人・タレント 18.7%
- ネットの有名人 10.4%
- 2次元のキャラクター 56.0%
- 俳優(女優)・声優 32.2%
- 知り合い 18.9%
- 強い好意的な感情を向ける対象はいない 16.9%
- クリエイター・作家(追加項目) 0.7%
- スポーツ選手(追加項目) 0.8%
- 動物(追加項目) 0.4%
- その他 2.2%
★恋愛感情についてどう思っている?
恋愛的に惹かれることに対して、憧れはありますか。
本調査では、恋愛的に惹(ひ)かれることを、「特定の人に魅力を感じ、恋愛感情を持つこと」という意味で使います。すでに恋愛的惹かれたことがある人は「該当なし」に回答してください。
- ある 18.3%
- ややある 23.1%
- どちらでもない 5.6%
- あまりない 13.3%
- ない 19.5%
- 該当なし 20.2%
★結婚したい?
(戸籍上異性との)法律婚を望みますか。
- 望む 6.9%
- やや望む 14.5%
- どちらでもない 21.5%
- あまり望まない 17.5%
- 望まない 39.5%
(戸籍上異性との)事実婚を望みますか。
- 望む 3.8%
- やや望む 9.5%
- どちらでもない 24.0%
- あまり望まない 15.4%
- 望まない 47.2%
日本で(戸籍上)同性間の婚姻が法制化された場合、その制度の利用を望みますか。
- 望む 9.5%
- やや望む 17.0%
- どちらでもない 33.2%
- あまり望まない 9.8%
- 望まない 30.6%
★どんな結婚、パートナー関係が理想?
本調査では、パートナー=一対一の特別な関係を約束した人、グループ=互いを支え合うことを約束して集まった集団という意味で使います。
恋愛的かつ性的な関係のパートナー等を望みますか。一番近いものを選択してください。
- 望まない 81.4%
- 1人、パートナーを望む 15.2%
- 複数人、パートナーを望む 0.6%
- グループを望む 0.2%
- その他 2.6%
「恋愛的でも性的でもない関係のパートナー等を望みますか。一番近いものを選択してくださ
い。」
- 望まない 24.3%
- 1人、パートナーを望む 49.6%
- 複数人、パートナーを望む 7.4%
- グループを望む 14.5%
- その他 4.1%
恋愛的関係のみの(性的な関係はない)パートナー等を望みますか。一番近いものを選択して
ください。
- 望まない 65.2%
- 1人、パートナーを望む 30.0%
- 複数人、パートナーを望む 1.3%
- グループを望む 0.6%
- その他 3.0%
性的な関係のみの(恋愛的な関係はない)パートナー等を望みますか。一番近いものを選択し
てください。
- 望まない 88.8%
- 1人、パートナーを望む 5.9%
- 複数人、パートナーを望む 3.3%
- グループを望む 0.8%
- その他 1.2%
★子ども欲しい?
子どもを望みますか。
- 望む 6.4%
- やや望む 10.3%
- どちらでもない 9.7%
- あまり望まない 13.8%
- 望まない 52.7%
- 考えたことがない 5.5%
- その他 1.7%
法律上、どのような関係の子どもを望みますか。以下の中から当てはまるもの全てを選択してください。(複数回答可)
- 実子 81.3%
- 養子 67.3%
- 里子 42.8%
- その他 1.4%
★結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
★老後についてどう考えている?
★今ある悩み
Aro/Aceとして生きることに不安を感じますか。
- 感じる 18.3%
- やや感じる 38.6%
- どちらでもない 9.1%
- あまり感じない 21.1%
- 感じない 10.6%
- Aro/Aceを自認していない 2.3%
Aro/Aceであることで困難を感じますか。
- 感じる 14.4%
- やや感じる 35.6%
- どちらでもない 12.4%
- あまり感じない 22.8%
- 感じない 12.4%
- Aro/Aceを自認していない 2.4%
第33回Aro/Ace交流会「30代以上の部」議事録
こちらは「Aro/Aceを自認している、そうかな?と思っている30代以上」向けに開催された交流会の議事録となります。
また、今回出たテーマについて、2020年に行われたAro/Aceコミュニティ調査「Aro/Ace調査2020」の結果をまとめたページは→
トークテーマに関するAro/Ace調査2020の結果まとめ - にじいろ日誌
になります。
- Aro/Aceであることを自認したきっかけは?
- イベント参加を決めた理由は?
- 結婚したい?
- 子ども欲しい?
- 結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- 周りにカミングアウトしてる?
- 推しっている?
- 恋愛や性的な作品ってどう思う?
- 欲しい存在、あったらいいなと思うもの
- 今ある悩み
- 恋愛、性的な話を振られたら?
- 老後についてどう考えている?
- 共有した情報
Aro/Aceであることを自認したきっかけは?
- その人の彼女になりたいわけではない。何の感情なんだ?!告白したいわけではないし。結婚したいわけでもないし・・・もやもや「探検バクモン」でワードを知る。
- ネットで「恋愛 したくない」で検索してたどり着いた
イベント参加を決めた理由は?
- Aro/Aceの交流会は若い人が多いというイメージがあったから30代以上の部ができて参加しやすかった
- 自分と近い年代の人と悩みを共有してみたかった
- 若い人が多いと緊張してしまうから
- 30代で自認している人がいるとあまり思わなかった(若い人が多いイメージだったから)
結婚したい?
- 苗字変えるのは嫌だ、グループで過ごすとすれば、結婚はしない。
- 自分が他人を支えられるか不安、自分で一杯一杯。
- メリットがあれば、結婚も考えるけど、今のところ自分にとってのメリットがあまりない
- 寂しいという感覚も徐々に無くなっていった。寂しいから、誰かの特別になりたいという感覚も無くなった。支えられるのであれば自分も支えないと。でも情が湧くかどうか微妙?
- 一人が好き。ずっと一緒にいたい、寂しいから結婚するのがわからない
子ども欲しい?
- 子供は可愛いけれど、不幸にさせてしまう気がする。
- 真っ当な子育てをする自信はない、両親や兄弟の子育ての尊敬。自分はできないな。
- 欲しいと思えない。「子育てしないといけない」みたいな風潮は辛いけど、納税しているから義務は果たしていると思っている。
- 自分で産み育てたいとは思わない。誰かの手伝いや寄付とかなら参加したい。
- 子どもを産みたいという願望がある
- 守りたいにはなれない気がする。自分に精一杯。
- 子どもは欲しいと思う、そのためだけに結婚するのかと思うと踏み切れない部分がある。
- 子供を育てる責任を持つのは辛い。そこまでできるかなあ。
結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- ずっと結婚するのは興味ないって言っている。”男”っぽい服装で察してもらえる。
- 母親もわかんないだろう。ボソッと「最近どうなの」
- 20代後半から増えてきて35過ぎたら諦められた。
- 「結婚や子育ては幸せの形」というものが刷り込まれていて、幸せを願ってくれてはいるんだろうが、押し付けれらるのが辛い
- 同性愛者だと思われてからもう言われなくなった
- 親にいい人いないの?って頻繁に聞かれる。「仕事が忙しいから」って言ってる
- 上司からのお節介がある、心配しているというより、半分面白がっているように感じる。
周りにカミングアウトしてる?
- していない。30代になると、もうみんな触れてこなくなってくる。
- ワードは使っていないけれど、なんとなく言っている。「まだ出会ってないだけ」と言われる。
- 別にセクシャリティを言うまでもない。知って欲しいとも思えないし。
- 姉妹には言ったことがある。積極的に結婚はしたいとは思わない。
- 一人だけ、友達にいったけれど、理解してくれた。
推しっている?
- 推しが可愛ければ幸せ。この子のよさをもっとしてもらいたい。”存在”に対価を投げている。
- 推しって感情はわからない。
- 推しと推しが恋愛で幸せになってくれるんだったら良い。
- 推しと恋愛感情は違うと思う。恋愛感情は、その人の良さを広めたいわけではない。
- 推しとして好きな作家さんの名前を出してたら、年上好きだと思われて困った
恋愛や性的な作品ってどう思う?
- 性的なアニメシーンは好きだが、自分のことになると違うなって思う
- 作品も好きじゃない
欲しい存在、あったらいいなと思うもの
- 緊急連絡先:気が許せる仲。
- アセクマンション=連絡網
- 何かあった時に家に駆けつけてくれて、お互い緊急事態のみに支え合えるような関係
- 愛情や友情というより、契約や書類で繋がれるような存在やサービス
今ある悩み
- 自分の好みの服を着ているだけなのに「男ウケを狙っているのでは?」と思われること
- 職場で「恋愛に奥手なキャラ」として扱われて困る
恋愛、性的な話を振られたら?
- 恋話は苦手。相手にとっては恋愛話が普通の話。ほっといておいてくれればいいのに。
- 「私にはもったいないです」「他人と暮らすのが厳しい」「一人が好きなの」とか言ってる。
- 恋愛ものだったらいいけれども、全員くっつくとなんでやねんって思う。
- 作品内のフラグに気づけないから、急にカップルが出来ててビックリする
- 友人の結婚式は楽しめるけど「次はあなただね!」的なセリフには毎回苦笑い
老後についてどう考えている?
- 介護ロボットとかできたらいいのに・・
- ポットが一定期間使用されなかったら家族に連絡がいくみたいなやつの進化系ができないかなぁと思っている
- 死後のことを考えると銀行のパスワードとか書いて保存しておいた方がいいのかなぁ
- とりあえずお金を貯めるようにしている
共有した情報
- Aro/Aceの人物が登場する作品
- きみのせかいに恋はない
- 来世ではちゃんとします
- Apple Watchは強い衝撃を受けたら自動で救急車に連絡するような機能がついている
第33回Aro/Ace交流会「初心者の部」議事録
こちらの部は
- Aro/Aceを自認して日が浅い
- 交流会参加が初めて
- 当事者に会うのが初めて
などに当てはまる初心者さん向けの部として開催したものです。
また、今回出たテーマについて、2020年に行われたAro/Aceコミュニティ調査「Aro/Ace調査2020」の結果をまとめたページは→
トークテーマに関するAro/Ace調査2020の結果まとめ - にじいろ日誌
になります。
- Aro/Aceであることを自認したきっかけは?
- イベント参加を決めた理由は?
- 自認して何か変わった?
- 結婚したい?
- 周りにカミングアウトしてる?
- 推しっている?
- Aro/Aceであることで周りの環境は変わった?
- 結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- 恋愛、性的作品とかってどう思う?
- 今ある悩み
- 恋愛、性的な話を振られたら?
- 告白されたらどう思う?
- 交流会に参加した感想
Aro/Aceであることを自認したきっかけは?
- 大学時代の合コンの話とか違和感、好意を向けられた時の嫌悪感、「恋愛感情、わからない」ググってみたら、個人ブログでアセクシャルを知った。「治る」というものではないと腹括ったのは3年前
- 大学生になってから、みんなの恋愛に違和感、大学の講義で知った。
- 男の子が好きだった、友達が「恋愛じゃないよ推しだよ」
- 大学のジェンダーの授業で言葉を聞いた。
- 「恋愛 出来ない」で検索した。
- 交際していたときに全然楽しめず、「なぜ自分は人を好きになれないのか」と悩んで検索したらアセクシュアルに辿り着いた
イベント参加を決めた理由は?
- 日常で当事者の人とある機会がないから、自分と似たような人と会いたいと思った
- 自認が確定していないので、いろんな人の話を聞いて、改めて自分のセクシャリティを考えようと思った
- コロナの影響で家族とだけ接する時間が増えた。友達とあまり会わなくなりこのまま1人でいいのかと思い、交流や友達を探すためにイベント参加を考えた。
- 自認が確定ではないので、参加していいか迷っていたので「初心者の部」なら参加しやすかったから
自認して何か変わった?
- アロマンティックの言葉を知って、欠陥じゃないって思わなくて良くなった。
- 「自分はなんなんだろう」という悩みから「これからどう生きていこう」という悩みに変わった
- 無理して恋愛や性的なことをしなくてもいいと、自分を受け入れられた。
結婚したい?
- 結婚はしたくないけど、子供が欲しい。養子でも実子でも。働いているし、育てられるかというと微妙。
周りにカミングアウトしてる?
- 友達には恋愛、結婚興味ないことを言っているが、まだ出会えていないだけと、よく言われる。
- 用語を知らないだろうから、アセクシャルなどの言葉を使って説明していない。
- 「恋愛したことない、したいとも思わない」と話している、用語を使って説明とかはしていない
- 否定してこなさそうな友達には「興味ない」って言っちゃう。
推しっている?
- いるけど「俺の嫁」という感じではない
- アイドル好きなら「タイプなの?」ではなく、応援しているという意味。神格化するわけではない。アイドルという作品。卒業したら別人。
- いる。向こうは見てくれなくていい。顔は覚えて欲しくない。
- 二次元にも現実にもいる
- 職場の関係者が推し
Aro/Aceであることで周りの環境は変わった?
- 誤解されたくないから男友達は少なくなっていった
- 「自分がおかしいわけじゃなかったんだ」と安心できた
- 用語を知ったことで「仲間がいるんだ!」ということは分かったけど、これからどう生きていけばいいのか、という新しい悩みが生まれた
結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- 「娘の花嫁姿や娘の子供を見たい」と言われ両親に申し訳なく思う
- 親に「いつ結婚するの?」と会うたびに聞かれる
- 母から「もう一代くらい、顔を見てから死にたいなぁ」と言われた
恋愛、性的作品とかってどう思う?
- 少女漫画など恋愛作品は、あまり楽しめないが、細かい描写(理由づけ)があると感情移入する
- 結婚式はショーとして楽しめる
- 「恋愛でこそ成長できる」みたいなテーマだと辛くなる
- 突然キスシーンやベッドシーンが入るとビックリする
- 恋愛作品は感情のバトル物語として楽しめる。カップルが成立すると「よっしゃー!!」って感じになる
今ある悩み
- ずっと一人なのかと老後が怖い
- 例えば相手から「ご飯にいこう」と誘われた時に、恋愛的や性的な意味が含まれているのか、そうでないのか判断できない
恋愛、性的な話を振られたら?
- 「自分は特にないけどあなたはどう?」って聞き返す
- 猫の話にすり替える
- 相談されても「そんなに大変なら別れればいいのに」という感想しか出てこない
- 友達などの近しい人の惚気話は苦手、自分に関係ない人の話ならなんとも思わない
- よく恋愛相談されるけど世界一向いていないと思う(笑)
告白されたらどう思う?
- 人間として付き合っていたのに、女として見られたことが悲しかった
- 成功の可能性があると思われたのが嫌だった
- 今付き合わないと、これが最後かな?って思った。でも気持ち悪くなって。周りから付き合っているでしょう、側から見たときにそう思われる、恋愛感情があるって思われるのが嫌
交流会に参加した感想
- 当事者に会うのは初めてだった。
- 普段は言えない話が出来て、共感し合えたのは良かった。
- 同じセクシャリティでもいろんな人がいることが知れてよかった
第33回Aro/Ace交流会「友情結婚の部」議事録
こちらのは
という方向けに開催された交流会の議事録です。
また、今回出たテーマについて、2020年に行われたAro/Aceコミュニティ調査「Aro/Ace調査2020」の結果をまとめたページは→
トークテーマに関するAro/Ace調査2020の結果まとめ - にじいろ日誌
になります。
- イベント参加を決めた理由は?
- どんな結婚、パートナー関係が理想?
- 誰かと同棲できる?
- 子ども欲しい?
- 結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- 周りにカミングアウトしてる?
- 推しっている?
- 恋愛感情についてどう思っている?
- 今ある悩み
- 恋愛、性的な話を振られたら?
- 老後についてどう考えている?
- 共有した情報
イベント参加を決めた理由は?
- 「なぜ友情結婚したいのか?その手段は?」を他の参加者に聞いてみたかった
- 恋愛結婚が多いので、同じような感覚を持っている人と会って話してみたかった
- 友情結婚に興味があった。したいと思っている仲間と話したかった
どんな結婚、パートナー関係が理想?
- 男性との法律婚は望んでいない。緊急連絡先。倒れた時に、病院に来てくれる人がいるといいなと思う
- 子供が欲しい。妻とか彼女という関係は必要ではない。普通の友情を超えた関係、長きにわたる関係性。
- 同性婚が理想。生活上のメリットがあれば、いい、友情はなくてもいい。利害の一致婚。
- 同年代結婚している、羨ましいというか反応してしまう。恋愛なしで結婚という感じになるといいなあ可能性
- 同性婚が認められれば同性でもいい
- 可能なら別居婚を希望したい
- 制度に縛られなくてもしっかりとした絆がある状態に憧れる
- 友達とは違って特別な存在の方と一緒にいたい
- 性行為をしないのであれば、自分に恋愛感情が向いていても気にしない
- 信頼関係があり、日常を一緒にできる人
- 残りの何十年を独りで過ごすのはきつい。共同体があれば、結婚という形でなくてもいい
- Aro/Ace用のシェアハウスとかできたら入居したい
- 生まれ持ったもの、場所ではなく、自分で選んだ場所が欲しい
- 特定の誰かとの一対一の関係ではなく、複数人で地域コミュニティみたいなものが築けたらいいなと思っている
- 定期的に集まって近状報告をできるようなグループがあればいい
- Aro/Aceのコレクティブハウスやシェアハウスがあったら嬉しい
- 老後のことを考えると、助け合えるようなパートナーがいるといいなとは思う
- 自分一人で生きていくことに不安があるので、助けてくれるようなパートナーがいたらいいなとは思うけど、自分が相手を助けられる自信がないので、パートナーではなく、公共の支援制度やお金を払ってサービスを利用する方が気が楽
- 「お互いを最優先にするべき」という考え方は疑問を覚える
- 恋愛感情はないが憧れがある、家庭を持ちたい
- 人間性が尊敬できるよな人と出会えたら嬉しいなと思う
- 信頼関係というよりは、仕事や金銭的な安定・自立面が気になる
- 性行為や性別など性を介さない関係が理想
誰かと同棲できる?
- 無理だと思う。同じマンションの隣とか上下の部屋でもしんどい。徒歩5分くらいの距離感が理想。
- 同じ家でも一人の空間が確保されているなら大丈夫。
- 妹とならできる。他の人だとわからない。
- 自分の部屋がある場合は同棲できる
- プライベートな空間が確保されているなら可能
- 信頼している人なら同じ部屋でも大丈夫だと思っている
子ども欲しい?
- 命のリレーを止めてしまうのはちょっと・・・と考えてしまう
- なるべく養子でもいい、もっと大変な世の中になるのだから、だったら今の命をつないであげたい。
- 欲しい、自分のためだけではなく守るべき存在のため生きたい
- 自分でコントロールできない要素が入ってくるのが厳しいなぁと思ってしまうので、今は考えられない。
- 育てたい願望はあるので、友情結婚がしたいと思っている
- 子どもを育てること、幸せにできるかわからない
- 短期養子には興味がある
- 自分の子どもが欲しい
- 子どもは欲しいけれど、行為に抵抗があるので自分で出産するのは難しいと思う
結婚や子どもに関する周りからの圧みたいなのってある?
- ある。趣味に忙しいキャラで乗り過ごしている。
- 家族と交流しないようにしているので、家族からの圧はない。
- 30代になって親の圧は無くなったが、友達がどんどん結婚していって疎外感を感じている
- 特定の誰かからといより「結婚しなければいけない」という社会的常識のようなものの圧を感じてしまう
- あまり感じていない、親からも自由に生きればいいと言われている
- 直接は言われないが「〇〇ちゃん結婚したらしいよ」と言われると辛くなる
- 親から「いい人できないの?」と会うたびに言われる。心配してくれているんだとは思うけど・・
- お見合い的なものを用意されそうになったことがある
周りにカミングアウトしてる?
- 「そういう話嫌いだから、言わないで。」と相手が信頼ができていれば、話をしている。
- 家族にはなんとなく言っている
- 「結婚は無理だと思う」とは、親に話はしている。
- Twitterの趣味アカでツイートしているくらい
- これからも仲良くしていたい人には言いたい。それで離れていく人はそれまでの関係だと思うようにしている。
- 理解してくれそうな人にはお話ししている
推しっている?
- 推しに対する感情がわからない。
- ただその子が元気にやっていれば、、、という推し。幸せになってほしい。私はそこにいたくはない。
- 「推しからは絶対に恋愛感情を向けられることはない」という安心感で全力で好きだと伝えられる
恋愛感情についてどう思っている?
- 恋愛に憧れがある。試しに付き合ったが、好きだと言われても・・・と思ってしまった
- 自分に関わらないのであれば、恋愛は自由にしてくださいって感じ
- 自分は持ちたくないので「みんな代わりにやってくれてありがとう」という気持ち
今ある悩み
- Aro/Aceのロールモデルがいない。50、60どうやって生きていったんだろう、人生迷子。
- 友情結婚を実施している人の体験談も少なく、何十年後にどうなったかなどの情報が日本ではまだまだ少ない
- 相手からの感情が、恋愛的なのかどうか不安。どうやって見分けるのかわからない
- 「この人だったら、友情結婚アリかな?」「人として好ましい」という感覚を抱く相手はいるが、そこから先にどう進んだらいいかわからない
- いわゆる「フラグ」ってやつに気づけなくて相手に恋愛感情があると勘違いさせてしまう
恋愛、性的な話を振られたら?
- 惚気がだめ、この人のことが好きだというのは大丈夫だが、こんなに愛されているアピールはきつい。
- 恋愛に注がれるエネルギーが大きくてビックリする、
- 自分のその時の気分によってはカップルを見るのも苦手
老後についてどう考えている?
- 老後は、テクノロジーが進化して今とは全く違った老後の生活が確立されている気がするから、今のところあまり深くは考えていない。とりあえずお金貯めてる
- 遺書やエンディングノートみたいなものを書くことを検討している
- 一人っ子だから、親の介護など自分でやらないとならないのかという不安
共有した情報
LGBTQの多様性(音声文章とスライド画像版)
TRP2021 オンライン企画「LGBTQの今を知る15選」
LGBTQの多様性(スライド画像版)
音声「みなさんこんにちは。NPO法人にじいろ学校の今徳と申します。
本日はLGBTQの多様性というテーマについてお話をさせていただきます。よろしくお願い致します。」
音声「まずは、私が所属している団体にじいろ学校についてお話させていただきます。
にじいろ学校は2015年にセクシャルマイノリティが気軽にアクセスできるということを目的に吉祥寺の雑貨店としてスタートしました。
吉祥寺の雑貨店では月に1回セクシャルマイノリティに関する交流会を行っておりました。
こちらの場所は雑貨店というハードルの低さもあり、自分はセクシャルマイノリティか分からないという人や、LGBTに含まれないセクシャリティ当事者の方に多くご利用いただいておりました。
そのことから、もっとセクシャリティに関する活動をやっていきたいという思いで、2016年にNPO法人にじいろ学校を設立致しました。
設立後は当時、支援がなかったり、コミュニティや交流会が少なかったLGBTに含まれないセクシャルマイノリティの中でもパンセクシャル、Xジェンダー、アセクシュアル、まだ悩んでいる方や決めていないという方の交流会を開催していました。
その中でも一番反響のあったアセクシュアルというセクシャルマイノリティの活動を現在メインで行っております。」
音声「東京レインボープライドさんの方では2016年から4度に渡りパレードでのフロート、ブースの出展、またレインボーウィークでのイベントの参加などをさせていただいております。」
音声「続いて今回お話させていただくテーマについてです。
まず1つ目、 L/G/B/T以外のセクシャルマイノリティについて
2つ目、 他者に恋愛的/性的に惹かれない「アロマンティック/アセクシュアル」について
3つ目、 LGBTQコミュニティについて
以上3つのテーマでお話させていただきたいと思います。よろしくお願い致します。」
音声「まずは、L/G/B/T以外のセクシャルマイノリティの割合についてです。
こちらは2020年に行われた調査の結果です。こちらの調査から数値の差ということではなく、LGBTQの中にはL/G/B/Tだけではなく、様々なセクシャリティを自認している人がいることをぜひ知っていただきたいです。」
音声「そしてこちらは、それそれのセクシャリティを聞いたことがあるか、意味を知っているかの回答になります。
LGBTは言葉を聞いたことがある人がどれも90%を超えています。これはLGBTに関わる活動を行っている方や、当事者の方が今まで必死で声を上げて下さった結果だと思います。本当に感謝尊敬しております。
ただ、一方でLGBT以外のセクシャルマイノリティについては聞いたことがない人が、ほぼ70%以上超えと、まだまだ知られていないことが分かります。
ただ、認知度を上げればいいということではありませんが、現在何で周りと違うんだろうと悩んでいる方にこういうセクシャリティがあるよと、あなただけじゃないんだよと届けるためにセクシャルマイノリティの認知度を上げることは一つ大切な一歩だと思います。」
音声「続いて、セクシャリティの定義についてです。
こちらは、LGBT以外のセクシャルマイノリティとして語られることが多いセクシャリティになります。なお、定義や表記については個人や団体によって使っている定義や表記が違ったり時代によって変わっていくということもございます。こちらは、あくまで現在、にじいろ学校が使用している定義になりますのでご了承下さい。
まずは、Xジェンダー、こちらは、性自認が男女どちらかだけに当てはまらない人を指します。
パンセクシャル、全ての性別に恋愛、性的に惹かれる人を指します。
アセクシュアル、こちらはAセクシャル、Aセクシュアルなどと表記することもありますが、いずれも同じ意味になります。こちらは、他者に性的に惹かれない人を指します。
クエスチョニング、こちらは性自認または、恋愛指向、性的指向等が決まっていない、または、決めていない人を指す言葉です。
もちろんこれらだけでなく、他にも多くのセクシャルマイノリティが存在します。」
音声「続いて、性自認の多様性についてお話させていただきます。
こちらの表は、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020の調査において、【出生時の性別と、現在自分が捉えている性別が「一致」していると思いますか】という設問に対して、「思わない」「わからない」を選択した人の現在自分の性別をどのように捉えていますかという質問に対する回答をあらわした表になります。
こちらの調査の回答が現在、エックスジェンダーやトランスジェンダーを自認している方に限っていないことや、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査という一部コミュニティ向けの回答のため、この数値は一般化できないものであると考えられますが、ここから自己の性別の捉え方も多様であると推察できると思います。」
音声「続いて、DSDs(体の性の様々な発達)についてお話させていただきます。
DSDsとは、体の性の発達が、「これが男性の体のはず・女性の体のはず」という固定観念とは、生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態の総称になります。
なお、性分化疾患やインターセックスという用語は両方とも「男でも女でもない」という偏見が強いため、現在ではDSDs(体の性の様々な発達)と呼ばれることが多くなっております。」
音声「DSDsとは、セクシャルマイノリティとは異なるものになりますが、「LGBTQI」という表記の問題点についてお話させて頂きたく今回ご紹介させていただきました。
LGBTQと「インターセックス」の頭文字である「I」を合わせた表記、「LGBTQI」も存在していますが、「LGBTQ」と「DSDs」は異なるものであるため、「LGBTQI」という表記ではDSDsもLGBTQと同じセクシャルマイノリティの一種であると誤解を生む可能性があるため、使用を避ける必要があります。
また、インタセックスという言葉もLGBTQではよく耳にする言葉かと思いますが、こちらの言葉も、当事者の間ではあまり使われておらず、いい印象を与える言葉ではない、誤解や偏見をうみやすい言葉であることから、あまり使用されないことを望む当事者の声が多いです。
「DSDs」は性自認や恋愛、性的指向とは関係ないためセクシャルマイノリティには含まれませんが、DSDsの人々の中にもLGBTQの人はいるということ、また性自認や恋愛性的指向だけでなく、男性にも女性にも生まれつき体つきの性の多様性が存在することも知って頂きたいです。」
音声「続いて、ポリアモリーについてです。ポリアモリーとは関係性指向のひとつになります。関係者全員の合意のうえで、複数のパートナー同士が親密な恋愛関係を結ぶというライフスタイルです。全員の合意がある点において、浮気または不倫とは異なります。
対義語はモノガミー、1対1で恋愛関係を結ぶ関係性指向のことです。
ポリアモリーもセクシャルマイノリティとは少し異なりますが、LGBTQの中にもポリアモリーを実践している人もおります。」
音声「「DSDs」と「ポリアモリー」について詳しく知りたい場合は、下記のサイト、または、団体様の方、ぜひご活用なさって下さい。」
音声「これまでのお話で、L/G/B/Tに含まれないセクシャリティも存在していること、
LGBTQのような性自認、恋愛/性的指向の多様性だけではなく、体や関係性指向にも多様性が存在していることを知っていただけたらと思います。」
音声「まず、「恋愛指向」と「性的指向」についてお話をさせていただきます。
こちらで使う指向という言葉、指が向くと書いて、自然と指が向く方などという意味で使われております。
恋愛指向は、恋愛感情を抱く性別などを表す言葉として使っております。
性的指向は、性的に惹かれる性別などを表す言葉として使っております。
恋愛指向と性的指向が必ずしも一致しないということをまずは知って頂きたいです。
例えば、恋愛指向は男性女性どちらにも向くが、性的指向は女性のみという性的指向と恋愛指向が一致しないという方もいらっしゃいますし、
または、片方はあるがどちらかがない、または、どちらもないというセクシャリティも存在しております。
この恋愛指向、性的指向が必ずしも同じ性別に向くとは限らないということや、どちらも必ずしもみんながもっているものではない、同じものでなく別々のものであるということ、この2つを切り離して考えることは、LGBTQの多様性を理解する上でとても重要なものであると言えます。」
音声「続いて、「アロマンティック/アセクシュアル」についてお話させていただきます。
こちらの表における横側の表記、他社に性的に惹かれる・惹かれないというところです。
他者に性的に惹かれるとは、他者に性的な魅力を感じ、かつその人と性的な行為をしたいと思うことを他者に性的に惹かれることと定義しております。他者に性的に惹かれない人をアセクシュアルと定義しております。
また、縦の他者に恋愛感情を抱く、抱かないの部分についてです。他者に恋愛感情を抱かない人をアロマンティックと定義しております。
そして、他者に性的に惹かれない、恋愛感情も抱かない人をアロマンティック・アセクシュアルと呼びます。
他者に恋愛感情を抱く、性的に惹かれない人を、ロマンティック・アセクシュアルといいます。日本ではノンセクシュアルという言葉で表されることが多いです。
他者に恋愛感情は抱かない、他者に性的には惹かれる人をアロマンティック・セクシュアルといいます。」
音声「続いて、Aro/Ace(アロエース)についてお話させていただきます。
先ほど説明させていただきました、他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックと周辺にあるいくつかのセクシャリティを合わせて、Aro
他者に性的に惹かれないアセクシュアルとその他周辺のセクシャリティを合わせて、Ace
これらを「Aro/Ace(アロエース)」と総称しております。
その中でも「アセクシュアル/アロマンティック周辺のセクシャリティ」というものには、
・信頼関係がある相手にのみ惹かれる「デミロマンティク/デミセクシュアル」
・また、自分が恋愛的・性的に相手に惹かれはするが、同じ感情を返して欲しいと思わない「リスロマンティック/リスセクシュアル」
・そして、恋愛的もしくは性的に惹かれることと惹かれないことの間にある「グレイロマンティク/グレイセクシュアル」
…など様々なセクシャリティが存在しております。」
音声「続いて、Aro/Aceの多様性についてお話させて頂きます。
こちらの表は、先ほどもありました、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020という調査の中での一部質問の回答になります。
結婚・同性婚などの法律婚を望みますか。過去に恋人関係になった人は何人いますか。
そして、自分に“性欲”があると思いますか、こちらの質問はアセクシュアル自認を選択した人の回答のみを抜き出しております。
Aro/Aceという1つのコミュニティの中にも、交際経験があるないだったり、結婚を望む望まない、性欲があるないと感じるなど、様々な人が存在しており、Aro/Aceとはこういうものだと一概には簡単にはくくれない、ということが分かると思います。
Aro/Aceという1つのコミュニティの中でも。考え方、ライフスタイルなど多様であり、
アセクシュアルという1つのセクシャリティの中でも、その状態・状況などは人により様々であるということが分かると思います。」
音声「現在、LGBTQコミュニティや団体などは多く存在していますが、そういった場所でも自分に「居場所がない」と感じる当事者もいらっしゃいます。当団体に届いた意見を一部ご紹介させていただきます。
LGBTQコミュニティにおいて、恋愛/性的に惹かれることが前提であり、そうではない自分は肩身の狭い思いをした
セクシャルマイノリティに関するイベント会場でのアンケートに選択肢が、L/G/B/Tの4つしかなかった
LGBTに関する交流会に行った際に、「どうせ異性を選ぶんでしょ」と言われてしまい、バイセクシャルの自分の居場所がないと感じた
また、レインボーパレードの最中に他の参加者から「恋愛できないなんてかわいそう」と言われた
自分がセクシュアルマイノリティ当事者であるとはっきりと自認していないので、自分が参加しても良いのか、参加したくても躊躇ってしまう
自分が2つのセクシャリティを自認していることを想定されていないため少し悲しい思いをした
など、一部の意見にはなりますが、こうした意見を持つ当事者の方もいるということを知っていただけたらと思います。」
音声「では、全てのLGBTQ当事者の方が居心地が良いと思える場所になるため、
LGBTQコミュニティに望むことというお話をさせて頂きます。
様々なセクシャリティや、同じセクシャリティの中にも多様性が存在することを知っていただきたいです。
恋愛指向と性的指向を切り離したものとして考えている人もいる、ということを知っていただきたいです。
また、「もしかしたら自分はそうかも?」と思う人や「とりあえず話を聞いてみたい」と思う人でも、アクセスしやすい場所であってほしい
また、全てのセクシャルマイノリティの方が参加しやすく、否定されない場であってほしいということを願います。」
音声「LGBTQコミュニティに求められる多様性とは
なるべく多くの当事者の意見を聞き、できる範囲で取り入れること
そして「レインボー」という1つの単色ではなく一人一人に色があるという認識を持つことそれらを常に忘れず、否定しないことが多様性であると思います。」
音声「もちろんLGBTQの全てのことを知り、理解したり、配慮したりというのは難しいと思いますが、それでも「LGBTQ」コミュニティであるならば、なるべく多くの人が参加しやすく、
否定されない場所であってほしいと願います。」
音声「最後ににじいろ学校から皆様へ伝えたいこと、お話させて頂きます。」
音声「お伝えしたいこと
まず、1つ目です。セクシャリティを「自認する」というのは個人の自由であるということです。
そのセクシャリティを自認することで自分が楽になったり、今抱えている苦しみが少しでも軽減されたりするなら、そのセクシャリティのラベルを選択するのは個人の自由であるということです。
「今、このとき」そうだと感じるなら、その自認を選ぶこと、また選ばないことも自由。のちのちに違うと思ったら、またそのときにラベルを選択し直せば良いと、私たちにじいろ学校は考えます。
ただ、治療を行う場合、意図しない場で流布されてしまう危険がある等の場合には、慎重になることもまた1つ必要になってくると思います。」
音声「続いて、LGBTQコミュニティに属すること、サービスや制度を利用することも個人の自由であるということです。
現在、多くのLGBTQ向け団体・コミュニティやサービス、制度などが存在しております。
それらを利用することや、コミュニティに属することなども全て個人の自由であると思います。
もし興味があったら、もしくは助けを必要としているなら、ぜひ自分に合うものを探してみてください。ただ、LGBTQ当事者であるなら必ずしも、コミュニティに属したり利用しなくてはならないというものでもないと思います。
そして最後に、自分以外のセクシャリティ、それに基づく考えや価値観を「否定をしない」ということです。
繰り返しお話ししたように、多様なセクシャリティが存在し、人によって考え方や望むライフスタイルというものは異なります。
もし自分の考え、価値観と違っても、相手には相手の生き方があります。「否定しないこと」を心に留め置いてください。」
「もっと知りたい方へ」
音声「今回、こちらご覧いただき、もっとLGBTQやセクシャルマイノリティについてもっと知りたい方へおすすめの書籍をご紹介させていただきます。『13歳から知っておきたいLGBT+』という本になります。
グラフやイラストを使って恋愛、性的指向やジェンダーのスペクトラムについてわかりやすく解説している書籍になります。
セクシャルマイノリティ当事者の話も多く掲載されておりますので、ぜひ興味がある方はご覧下さい。」
「こちらは今回、資料を作るにあたり、参考にさせて頂いた調査や書籍となります。
どれも詳しく解説されているものになりますので、ぜひ、こちらも合わせてご覧下さい。
こちらの一番下のAro/Ace調査2020というものでは、5月5日にAro/Aceを調査する方法とその意味というオンラインパネルディスカッションを開催させていただきます。Aro/Aceについて詳しく知りたいという方は、こちらぜひご覧下さい。
詳細は東京レインボープライドのレインボーウィークのページに紹介してありますので、ご確認下さい。」
「ここまでご清聴いただきありがとうございます。
にじいろ学校は現在6年目でして、団体としてはまだまだなところがあり、また私自身、このように大勢の方に向けてお話するという機会があまりなく、なかなか慣れていないということもあり、聞きづらい部分もあったかと思います。
また今回の動画でここがひっかかるなというものや、こんな話も聞きたかったというご意見ご感想などあると思いますので、もしございましたら、ぜひにじいろ学校のホームページのお問い合わせから送って下さると幸いです。
今回20分という短い時間でLGBTQの多様性というお話を全て伝えきれるとは思っておりませんし、また、これはあくまで一団体の目線、意見に過ぎないものになっております。
ですが、この銅動画をきっかけに、もしかしたら自分はこれかなだったり、ここはもっと知ってみないと思ってもらえるような入り口にようになっていただけたらとても嬉しいです以上で今回のお話は終わりです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。それでは、にじいろ学校でした。」